「古事記」や「日本書紀」の冒頭部分にある宇宙や世界の始まりを語る神話を一般的に開闢神話【かいびゃくしんわ】と呼ぶそうであるが、琉球王国(沖縄)においても琉球開闢という創生神話が伝わり、語り継がれている。 沖縄で御嶽【うたき】とは神が降臨し鎮座する聖域のことを指すが、琉球開闢のなかでこの国が七つの御嶽から出来上がったと伝えられ、そのうちの1つがここ斎場御嶽【せーふぁうたき】であり、その歴史から七御嶽のなかでも琉球王国最高の聖地とされている。 国指定史跡(昭和55年1月指定) 世界遺産「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」(2000年12月登録) 御嶽にはいくつかの神域(ウローカー、ウジョウグチ、ウフグーイ、サングーイ、ユインチ)があり、ここ斎場御嶽で最も見応えのあるのは写真↑→の三庫裏【サングーイ】である。 巨大な2つの石で構成され、三角形をした洞門の奥に光が射し込んでいるその様はここが聖域で