アメリカのワシントン州、アーリントン学区を走るスクールバス『7』は毎日ある家の前を通る。その家には高齢のおばあちゃんが住んでいて、学校を終えた子供たちを乗せたバスに毎日窓際から手を降っていた。 生徒たちからは“窓際のおばあちゃん”と呼ばれ慕われていた。そんな子供たちとおばあちゃんのやりとりを見守っていたバスの運転手のキャロルさんもまた、このおばあちゃんのファンである。 それはある日突然の出来事だった。いつも通りおばあちゃんの家の前をバスが通ったが、おばあちゃんの姿が見当たらない。あくる日も、あくる日も、おばあちゃんはそこにいなかった。バスに乗っていた生徒たちは、おばあちゃんのことが心配になった。いったいおばあちゃんに何が起きたのか?子供たちのバスの話題はおばあちゃんのことで持ち切りとなった。