近年の急速な環境変化の影響もあって、「デジタルトランスフォーメーション」や「DX」という言葉への関心が高まっています。そんななか、ビジネスモデルを変革しようとDXに取り組んでもなぜか全く進まず、これから何をしたらいいか分からないという壁に当たってはいませんでしょうか。 経済産業省は2018年に公表した『DXレポート』において、老朽化したITシステム、すなわち「技術的負債」がDXの最大の障害であると指摘しました。一見関係が薄いように思える「古いシステムの改修」が、なぜデジタル技術を用いたビジネス変革につながるのでしょうか。 実はその理由をひもといていくと、DXに取り組むうえで最も重要なポイントが見えてきます。著者が理事を務める日本CTO協会ではそのポイントを「2つのDX」と呼んでいます。 1つは取りも直さず「Digital Transformation(企業のデジタル化)」です。そしてもう1
![見落としがちな重要因子、技術的負債の解消に効く「もう1つのDX」の正体](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/087398a96b19639902d2e56c350a8c42e8774f82/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F01394%2F081200003%2Ftopm.jpg%3F20220512)