韓国南東部の慶尚北道(キョンサンプクト)・浦項(ポハン)市で15日に発生した地震が韓国社会にショックを与えている。韓国気象庁によると、地震の規模はマグニチュード(M)5・4で、「日本の震度4の弱い方」(日本の地震専門家)とされるが、1千棟以上の建物が損壊し、76人が重軽傷を負った。地震への備えの欠如や手抜き工事が指摘されており、日本との協力に関心が集まっている。 「余震が起きても緊張しないで」。23日、全国統一の大学修学能力試験(修能)が行われた浦項市の会場は保護者や教員らが見守る中、特殊救助隊員や避難用バスが待機し、異様な雰囲気に包まれた。受験生の女子高校生は(18)は「今日だけは地震が起きないで」と祈るように話した。 日本のセンター試験に相当する修能は16日の予定だったが、その前日の地震発生を「非常事態」と判断した文在寅(ムンジェイン)政権が延期を決断した。浦項市では余震が63回起きて