自分のいじめ体験を笑われたことに腹を立て、生徒に体罰を加えるなどしたとして、さいたま市教育委員会は13日、市立土呂中学校の男性教諭(30)を戒告の懲戒処分にした。 教諭は1年期限の臨時教員で、同日付で依願退職した。 発表によると、教諭は6月4日午後、担任を受け持つ1年生の道徳の授業で、「泳ぎが苦手なのに水泳教室のコーチにプールに投げ込まれるいじめに遭った」とする幼少期の体験をユーモラスに語った。泳げるようになったことを伝えても生徒の笑いは収まらず、終了のチャイムが鳴った際に「授業つぶれちゃったね」と発言した男子生徒(12)にかっとなり、ほおを平手でたたき、「公開処刑だ」と発言。教室前に立たせ、黒板をたたいたり、いすをけったりしたという。 生徒にけがはなく、その後も登校しているが、教諭は学校側から事情を聞かれた後、学校を休み、7月5日に退職届を提出していた。教諭は「伝えたいことが伝わらなかっ