長野県松本工業高校(松本市)の電子工業科1年A組の生徒たちが3月10日、松本市議会で登壇した。通学の際の鉄道と自転車の利用環境の改善を求める請願2件を提出し、この日、市議会建設環境委員会で趣旨説明を行った。請願提出は高校での授業がきっかけとなった。選挙権年齢の引き下げを受けて若者の政治に対する関心の高まりが期待されるなか、市によれば高校生による請願は近年例がないという。松本工生たちの請願は同委員会で無事採択された。 ◇ ◇ 市議会建設環境委員会で議員に説明する県松本工業高校の生徒 =3月10日、松本市(三宅真太郎撮影) 緊張の面持ちでマイクを握った生徒たちは、時折原稿に目を落としながら請願の趣旨説明に挑んだ。 一つ目は、同校生徒が利用するアルピコ交通上高地線をめぐるものだ。朝の通学時間に運行される列車の本数が2本と少なく運賃が高いなどとして、朝の通勤・通学ラッシュの解消や高