赤ちゃんはとても面白い。お母さんの胸に抱かれながら、本来はなにもできないような弱い存在であるにもかかわらず、ときどきぐずりながら、結果としてミルクを手に入れ、行きたいところにも移動できてしまう。時には、お兄ちゃんの玩具をも奪ってしまうのだ。家庭の中で一番に弱い存在であるはずなのに、結果として最も強い存在であったりする。 こうした赤ちゃんの隠された能力に驚きつつも、この「弱さをちから」とするようなロボットとはどのようなものか。それを作れないものか…。ああでもない、こうでもないという議論の中から、「自分ではゴミを拾えないけれど、子どもたちのアシストを上手に引き出しながら、結果としてゴミを拾い集めてしまう」という「ゴミ箱ロボット」のコンセプトが生まれてきた。 ゴミを拾い集めるロボットを実現していくには、高度な画像処理やセンサーを使用して、ゴミを見つけ出す。そして、それを上手に拾い上げるための、ロ