ドイツ語圏を中心にイメージをめぐる現象の研究に新しい次元を開拓しているイメージ学の現在を、この分野のパイオニアや新進気鋭の研究者たちの論考によって一望し、比較美術史から写真・アニメーション研究、メディア論にいたる日本の論者たちの成果を集成するイメージ研究の最前線。 ※UTokyoBiblioPlazaで自著解説が公開されています。 序(田中 純) 第1部 アビ・ヴァールブルクからイメージ学へ 第1章 アビ・ヴァールブルクにおける歴史経験――イメージ学と歴史理論の接点をめぐって(田中 純) 第2章 「精神的同化」,「無意識的記憶」,アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』(ジョヴァンナ・タージャ/訳:田邉恵子) 第3章 記憶の体制とイメージの寄生――ヴァールブルクの動物園探訪(カール・クラウスベルク/訳:濱中 春) ブレーデカンプインタビュー 形成することは思考すること,思考することは