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journalismに関するoanusのブックマーク (25)

  • 学術出版という封建制

    西洋世界でもっとも無慈悲な資主義者は誰だろうか? 彼らの独占の仕方の前では、ウォルマートさえ街角の個人商店にすぎず、 メディア王マードックでさえ社会主義者に見える。 そのような候補者は限りなくあるだろうが、 私が一票を投じる先は銀行でも保険屋でもない。 学術出版社である。 科学や最先端研究を理解することが望ましいということには、誰もが賛意を惜しまない。 最新の知識を欠いては安定した民主的決定は不可能だ。 しかし出版社はその門の前に立入禁止の札を掲げる。 タイムズ紙やサンデー・タイムズ紙をアクセスするのに24時間あたり1ドルという、 マードック流の購読システムには飽き飽きしている人も多いだろう。 しかし、少なくともその期間内はいくつでも記事を読めるし、ダウンロードしておくこともできる。 エルゼビアの出版する学術雑誌では、1つの論文を読むのに31.50ドルかかる(原注1)。 シュプリンガーは

    学術出版という封建制
  • ツノゼミ ありえない誤り

    またまた一ヶ月ぶり以上の更新です.5月30日に予告していたツノゼミ論文の問題点の指摘の件,ようやく論文がアクセプトされました.プレプリントは以下のリンクから. Yoshizawa, K. (in press) Treehopper's helmet is not homologous with wings (Hemiptera: Membracidae) Systematic Entomology 中胸の一部を前胸と勘違いしちゃったり,切片も斜めに切っていたりで,形態の解釈も発生の解釈もはっきり言って正しい所が何一つ無い事を徹底的に指摘しました. この論文はもともと,nature の brief communication arising に投稿しました.字数制限 (600 words + 図1枚) もあり,上記の論文で言えば,published data と conclusion の一部

    ツノゼミ ありえない誤り
  • SYNODOS JOURNAL : 週刊誌の原発報道とどうつき合うか 佐野和美

    2011/5/249:18 週刊誌の原発報道とどうつき合うか 佐野和美 筆者は、科学と社会をつなぐ科学コミュニケーションに関わる仕事に従事している。専門家にしか伝わらない言葉で語られる内容を、一般市民も理解できるような言葉に翻訳するのが科学技術インタープリターの役割である。しかしそれは、容易ではない。情報をどうまとめ、どう発信するか?今回の福島第一原発の事故では、その難しさを改めて痛感させられることになった。 そのため、取材する記者たちは、その用語にいちいち詳細な説明を求めなくてはならなかった。正確に伝えようという意思からだったのかもしれないが、緊急事態で用語の解説をしている暇がないことを考えると、もう少し一般にわかりやすい用語に置き換える対処をするべきだった。 このように、当事者である東京電力(東電)や政府、原子力安全・保安院(保安院)が発表する歯切れの悪い不明瞭会見を補完するため、駅売

  • マルチ商法にもなれず科学にもなれず

    :マルチ商法にもなれず科学にもなれず サイエンスライターが提供する記事の妥当性は経済によって支配されているらしく、かなり早い段階でその質の向上は頭打ちになります(*)。しかし組織ジャーナリズムや、あるいはライターとして有名になった研究者を見れば分かるように、経済的に豊かであってもその質の向上はさほど望めません(*)。 しかし反対にいうとどこまでも際限なく質が劣化するわけでもありません。例えばの話、 khou930@@.m/fpkhsop@rjghtii9375kg:g!!!! などという文章が新聞やをにぎわすことは(ジョークでもない限りは)ありません。文法が破壊され尽くされた文章が掲載されることもまずありません。マルチ商法が堂々と掲載されることも、まあ、無いとはいいませんが、少ないですよね。つまるところサイエンスライターだろうが組織ジャーナリズムだろうがあんまりなものはやがて淘汰されてし

  • 巨大組織で経済的に安定でも質の向上は頭打ちになるんじゃね?

    :巨大組織で経済的に安定でも質の向上は頭打ちになるんじゃね? さて、幾人かの人に同じような質問をされたので、一応、北村としての答えを書いておきます。 Q:日の組織ジャーナリズム(テレビや新聞のこと)はパワーが失われていると思いませんか? A:別にいいんじゃないですか? 組織の中にいて一番利益を上げる方法は危険なことをしないことです。つまりそれは安全牌を選んだ結果でしょうし、別にいいじゃないですか。 当たり前の話ですが、こういう真面目な質問をする人は、大抵の場合、こんな答えに満足したりはしません。より詳細に説明するとこうなります。 :ジャーナリズムは正しい報道をしなければならない、というのは単なる理念でしかない :理念は理念それ自体を正当化できるが、その正当化は循環論法みたいなもんで、それ自身では意味がない :つまるところ理念は意味をもたない :人間はコストを避けて、利益(ベネフィット)を

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    サイエンスライターにかかる経済的な選択圧と予測されうる結果 2009年5月14日。「ダーウィン種の起源を読む」に関わるさる授賞式でちょいとばかしスピーチをすることになった。 そこで次のような話をした。 「1冊あたりの原稿料は平均60万~70万円であり、去年、私は4冊のを書いたのですが、するとですね、 全部で240万か280万円ということになりますよね? つまり年収が200万円台でありまして、、、」 ∧∧ ( ‥)とっ、話したらそこが大受けでしたね 会場がおおーーっ!! と、どよめいてましたよ (‥ )北村は年収が200万円!!という噂まで広がったらしくて あるライターさんから、それは当か??!!と確認のメールが来たよ。 ∧∧ ( ‥)でもまぎれもなく200万円台でしょ? いや、そりゃあ確かに200万円台だけどさ、280万円くらいにまでいく可能性も示唆しているわけだし、 200万と28

  • aサロン(記者ブログ)_科学面にようこそ_「神の粒子」またも空振り

    ◇「ヒッグス」、先月下旬に発見騒動 「神の粒子」がついに見つかった――4月下旬、こんなうわさが世界を駆けめぐった。世界中の物理学者が探し続けてきた「ヒッグス粒子」。物質に質量を与える粒子で、発見は現代素粒子物理学の枠組みである標準理論の完成を意味する。うわさは何を意味していたのか。 ◇点検前の資料漏れる うわさは、インターネットに流出した欧州合同原子核研究機関(CERN)の「内部報告」なる文書が発端だった。 CERNは2008年から、ヒッグス粒子を見つける能力があると考えられている大型加速器LHCの運転を行っている。内部報告は、LHCに四つある粒子検出器の一つATLAS(アトラス)がヒッグス粒子が崩壊した結果、飛び出してきた光子のペアと思われる反応を見つけたというものだった。 この反応は理論的に予測されており、計算されるヒッグス粒子の質量も理論予測からそれほど遠くなかったことで、うわさは

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  • Peer review: Trial by Twitter

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  • 出版と専門書 - アンドロイドはしあわせか

  • 気候変動・千夜一話 : 植物は(健在ならば)温暖化をいくらか緩和するらしい - livedoor Blog(ブログ)

    2010年12月29日14:49 カテゴリ地球温暖化に関する科学科学コミュニケーション 植物は(健在ならば)温暖化をいくらか緩和するらしい ほかのブログのコメントとして書いた件ですが、少し整理して述べます。 菊池誠さんのkikulogの「地球温暖化懐疑論批判(2)」の記事に、「気弱な物理屋」となのるかたから、2010年12月10日に次のようなコメントがありました。 NASAが新しい気候モデルを提出しました。 http://www.nasa.gov/topics/earth/features/cooling-plant-growth.html 植物の生育がパラメーターとして入ったようです。 これに対して、「地球温暖化問題つづき」の記事に、12月14日と12月19日に、わたしがコメントした内容を少し編集して以下の文(1)(2)とします。 (1) 気弱な物理屋さんのご紹介の論文を読んでみました

    oanus
    oanus 2010/12/30
    いわゆる論文出版に関する報道においてその業界における論文の位置づけがどれだけ踏まえられているかどうかという問題
  • 学術論文に査読は必要か? - サイエンスあれこれ

    2010年10月12日 03:19 カテゴリ科学コミュニケーション 学術論文に査読は必要か? Posted by science_q No Trackbacks Tweet 先週号のPNAS(米国科学アカデミー紀要)で、Linda B. Buck(リンダ・バック)の2005年の論文が取り下げら れたことを知りました(購読無料)。理由は明快、再現性が取れなかったというものです。リンダ・バックとは、におい受容体の発見で2004年のノーベル生 理学・医学賞を、師匠でもあるリチャード・アクセルとともに受賞した、超一級の研究者です。これだけ大物だと、何人もの共著者からなる論文の取り(責任著 者)を務めることもあるので、名前だけとは言わないまでも、実質的にはほとんど関与していない論文かと思いきや、著者は彼女を含めたったの3人です。どう してこういうことが起こるのか?それには、もちろん絶えず論文による成

  • 学術雑誌:ネット購読料高騰に悲鳴 3年で2.5倍 - 毎日jp(毎日新聞)

    科学や医療などの学術雑誌がネット上で閲覧できる「電子ジャーナル」の購読料が高騰を続け、各大学の図書館が悲鳴を上げている。国内の大学全体の購読料は04年度の約62億円が07年度には約155億円に急増。学術界で論文出稿が増加したことが主な要因で、各大学は、国公私立の壁を越えて、出版社側との値下げ交渉を模索している。 電子ジャーナルは90年代後半から紙媒体に代わって一般的になり、出版社の持つ全雑誌や分野ごとに購読するパッケージ契約が普及した。購読料を支払って契約すればネット上で雑誌を読んだりダウンロードできる。 購読料は高額だが、電子化の初期投資の回収後は、一冊当たりの経費が安上がりになるとみた各大学は、多くの雑誌が閲覧できるパッケージ契約を進めた。ある私立大図書館長は「研究者が成果を上げるには幅広い雑誌を閲覧できる環境が必要。パッケージ契約は雑誌ごとの購読より大幅な割引になり魅力的だった」と話

  • http://d.hatena.ne.jp/strange/20100115

    oanus
    oanus 2010/01/20
    結局,取材にかかるコストをどう解決するかって問題だよなぁ / cf. http://mubou.seesaa.net/article/111781366.html
  • kawagucci's Weblog 学会が雑誌を持つ意味 雑記

    色々と考えてるけどまとまらない 当に雑記です 学会が持っていることで生み出せる利点は? ・日人が編集・査読すれば非公式に日語でやりとりできる ・学会員の場合は査読を甘くする? というのは、 やはりオフィシャルには打ち出せない 海外の一流誌(業界ですでに一流と目されている雑誌)を目指す だれが?編集委員?学会員?著者? これも論点がずれている 目標にしてはいけない 順序が逆 結果的に一流になったらいいね、という程度のこと 日の中にあるポテンシャルを引き出す小道具としての雑誌、 とにかく「死にデータ」を無くす、 というスタンスもありか しかし、結局論文を書くという労力に差は無い 一方で、「data presentation」のセクションを、 そこに投稿することを恥じず、 業界の発展のためOpenDataにしておくんだ、 という割り切りが重要ではないだろうか 死にデータを墓場まで持ってい

  • テクノロジー : 日経電子版

    「ソフトウエア企業であるにも関わらず、トップに『ものづくり』のプロがいる。ウェイモには死角がない」――。米グーグルの親会社であるアルファベット傘下の自動運転開発ウェイモを訪れた日系…続き グーグル系のウェイモ、自動運転の配車サービス商用化 トヨタ、MaaS自ら手掛けず 体面捨てた逆転手 [有料会員限定]

    テクノロジー : 日経電子版
  • http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912023942/1.php

    oanus
    oanus 2009/12/04
    記事を見て頂き市民のやっている報道という作業の実態がわかってもらえればうれしい
  • メディアスクラムは隠蔽の呼び水 - 新小児科医のつぶやき

    6/29付読売新聞より、 インフル感染者の父「会社員」はウソ、市職員だった 福島県南相馬市に帰省した東京都の女子予備校生が新型インフルエンザに感染していたことについて、南相馬市が25日に行った記者会見で、女性の父親が同市の課長なのに、「会社員」と発表していたことがわかった。 渡辺一成市長は読売新聞の取材に対し、「職場を明らかにしない方針だったので、人物を特定されないよう、記者の質問に会社員と答えてしまった」と説明した。 県や市によると、女性は22日、熱やせきなどの症状を訴え、23日に迎えに行った両親の乗用車で帰省。24日に遺伝子検査で感染が確認された。家族に症状はないが、課長は30日まで出勤を控えるという。 おそらくですが、この記事の趣旨は、 当は市職員が新型インフルエンザに感染しているのに、それを偽って発表しているのは許せない こうであると考えます。それはそれで正しいのですが、なぜそう

    メディアスクラムは隠蔽の呼び水 - 新小児科医のつぶやき
  • 科学ライターのお金の話2 - 松永和紀blog

    北村雄一さんの話だけ書いて自分のことを書かないのは、なんだか卑怯な気がする。それに、「国家官僚がサイエンスライターになればいい」で思い出したことがあったので、ちょっと書いてみる。 私の収入が新聞記者時代の年収を初めて超えたのは、フリーライターになって9年目の昨年だ。ということは、同期で新聞記者になっている人たち(多くがデスクになっている)と現時点で比較すると、やっぱり収入は大幅に少ない。 念のため言っておきますが、私は安給料で有名な毎日新聞の出身。朝日新聞の記者と比べたら、うーん、惨めすぎる。 でも、北村さんよりは楽だ。得意分野が「」なので、原稿や講演依頼が多い。世の中は「の安全」バブルだったので、ライターも少し恩恵にあずかれた。ちなみに、今年の年収はおそらく昨年よりも下がる。の安全バブルもはじけたようだ。 で、私も「国家官僚がサイエンスライターになって科学コミュニケーションもやれば

    科学ライターのお金の話2 - 松永和紀blog
    oanus
    oanus 2009/05/24
    > 同じ公でも (略) 呼んでくれたり「予算がないので、今回は見送ります」となったり / 公正だけど不当な低賃金で済まされちゃうのも問題だけど,場当たり的な対処だけで済ませちゃうのも行政として問題のよーな.
  • rireki「サイエンスライターという仕事と展望」

    :サイエンスライターという仕事と展望 そもそもサイエンスライターとはだいぶん奇怪な職業であるかもしれません。まず彼らは文章を売って生活しています。文章が売れなければ生活できません。一方で彼らが売る文章とは科学に関する事柄です。それはニュースかもしれません。あるいは科学的な事実や現象、論文の解説かもしれません。いずれにしてもそれらは科学に関する事柄です。 そして彼らが生業の源としている科学とはなにか? この学問の世界では余計な仮定を排除しながら仮説を提案/あるいは探索し、そしてその次ぎには仮説を検証しテストし続けるという作業が果てしなく行われています。 ここで大きな問題があります。じつはあまり認識されていないようですが、 売れることと 科学を正確に伝えること この2つの要求は概して矛盾する関係にあるということです。例えば温暖化について私が次ぎのような文章を書いたとしましょう。 人間は自然を破

    oanus
    oanus 2009/05/24
    科学者として,それなりに均質な学生の面倒をみるか,雑多な一般人を相手に物書き云々をするか.