10日午前5時22分に発生した桜島の爆発的噴火=国土交通省大隅河川国道事務所提供爆発的噴火が発生した桜島の昭和火口(手前)。奥は鹿児島市街=10日午前9時16分、鹿児島・桜島、本社機から、山本壮一郎撮影 鹿児島地方気象台は10日、鹿児島市の桜島が爆発的に噴火し、昭和火口から南約2キロで噴石を確認したと発表した。集落から約500メートルの2合目で、06年の噴火活動再開以降、火口から最も遠い場所だった。気象台の担当官は「火山性の地震や微動に大規模噴火につながるような兆候はなく、すぐに住民が避難しなければならないとは考えていない」と話している。 監視カメラの録画から、この噴石は1メートルを超すと推定される。市は昭和火口の南方に広がる同市有村町の道路に警戒を呼びかける看板を設置する予定。市によると、火口から約2.5キロと最も近い居住地域の有村集落では9世帯15人が暮らしている。 気象台の観測