韓国企業の近年の躍進はめざましく、家電、半導体、造船など日本のお家芸といわれた分野で、日本企業の業績を上回っています。 それで最近、経済で韓国に負けたという図式の議論が目立つのですが、国家全体の経済については、そう単純ではありません。 総務省統計局のサイト「世界の統計第3章国民経済計算」(http://www.stat.go.jp/data/sekai/03.htm#h3-03)に掲載された統計数値を見てみましょう。 2009年の国内総生産(名目GDP)を見ると、日本は約5兆420億ドル、韓国は約833億ドルですから、韓国は日本の6分の1です。そもそも韓国の人口は、日本の10分の4に満たないのですから、国のサイズが違います。 1人当たりのGDPはどうでしょうか。2009年の1人当たりGDPは、日本が3万9530ドルに対して、韓国は1万7225ドル。これだけ見れば、韓国の経済水準は、日本の