<弱腰外交こそ最強手段(上)> 日本から見ると、この「歴史カード」を無限に繰り出してくるのは、日本に侵略された国の中で主に韓国と中国だけというのも事実だ。 何かで対立するとドイツへの「歴史カード」がポーランドやチェコから出てくるのも確かだが、いずれも国内政治状況が切羽詰まった時の最後の切り札という側面が大きい。いつでも切られる中韓とは違って、ドイツへの配慮が微妙に生じているような印象だ。 それでもドイツ人は「何度出せば気が済むのか」と、ポーランドに対してうんざりした気持ちを隠さないことも多いのだが。 これを裏付けるように、BBC調査でも日本に攻撃されたり侵略されたりした米国や英国、インドネシアで70%以上が日本が世界に「好影響」を与えていると回答したのに対し、日本の悪影響が好影響を上回るとしたのは韓国と中国だけ。しかも、ともに6割程度と突出している。世界平均では日本の好影響が58%、悪影響