警察庁は11日、今年1~11月の刑法犯の認知件数を発表した。昨年同期より5・1%少ない121万4004件で、年間件数は11年連続で減少する見通し。窃盗犯罪などが減る一方、振り込め詐欺を中心とする詐欺の増加が目立つという。 窃盗は90万6095件で、5・8%減り、刑法犯全体の減少分の9割近くを占めた。中でも、住宅などを対象にした侵入盗や車上狙い、自動販売機荒らしなどの減りが大きい。 一方、詐欺は3万4795件で、9・9%増えた。特に、オレオレ詐欺などの振り込め詐欺は8285件で、49・6%の大幅増。 認知した事件のうち容疑者を摘発した割合を示す検挙率は全体で30・4%で、昨年同期より1・7ポイント下がった。検挙率低下の要因として警察庁は、地域警察官の職務質問による事件摘発の減少などを挙げている。