札幌市営地下鉄の車両で幅約10メートルの落書きが見つかり、図柄が8月以降の福岡、大阪、神戸、仙台などの地下鉄の落書きと酷似していた。北海道警は、何者かが落書きを繰り返して北上し、札幌にたどり着いた可能性があるとみて、器物損壊容疑で調べている。【伊藤直孝、小川祐希】 市交通局によると、被害車両は19日午前6時20分ごろ南北線真駒内駅を出発、約20分後に車掌が落書きに気づいた。同駅の留置線を覆うアルミ製パネルが一部取り外されており、そこから侵入して一夜で描き上げたらしい。市は約10万円かけて落書きを消した。 落書きはスプレー塗料で「CUTE」などの文字が書かれ、光沢を模した彩りが施されていた。美術関係者によると、80年代に米国で広まったグラフィティと呼ばれる前衛芸術の一種に近いという。 一方、大阪市営地下鉄八尾南駅でも9月、車両に「CUTE CRASH」と落書きされ、今月5日にも同様の被害があ