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ブックマーク / ameblo.jp/saglasie (43)

  • 『Wordで全角文字の重複を検索する』

    Wordのワイルドカード機能を使用して、文字の重複誤記を検索する方法です。 たとえば、下記のハイライト部分のような誤記を検索します。 件審判請求に係る特許第○○号(以下、、「件特許」という)は、平成○年○月○日に特願○号として特許出願されたものであって、平成○年○月○日にその特許権の設定登録がなされ、平成○年○月○日に件訂正審判の請求ががなされたものである。 件訂正審判の請求は、件特許の願書に添付した特許請求の範囲(以下、「件特許請求のの範囲」という)を、件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおりに訂正することを認める、との審決を求めるものである。。 検索する文字列: ([あ-ん、。])\1 [あ-ん、。]は、「あ」から「ん」までの平仮名と句読点「、」と「。」の任意の1文字を示す範囲指定です。 そして同じ文字を繰り返すことを、\1で指定しています。 単に同じ文字が2つ繰り

    『Wordで全角文字の重複を検索する』
  • 『「できることが増えて、よかったね」の連鎖』

    子どもが学校の定期テストなどで思ったような点数を取れず、落ち込んで帰宅することは、どこの家庭でもよくある光景でしょう。そういうとき、2児の母親である私は、決まって同じように声をかけ続けました。 「できることがまたひとつ増えて、よかったね」 小テストでも模擬試験や定期試験でも、とにかく子どもが間違えたと話してきたときは例外なく、「できることが増えて、よかったね」と言うのです。できていないことに対する指摘は、一切していません。間違えようと思って意図的に間違えたわけではないため、わざわざ言われなくても、人がいちばん分かっているはずです。分かっていることを指摘されるのは、大人でも苦しいものでしょう。だから、たとえ全く勉強をしなかった結果だとしても、そのことには言及せず、 間違えた問題は、これからできるようになる問題 と、受け止め方を変えています。 こんなの単なる言葉遊びにすぎないと言う人も、いる

    『「できることが増えて、よかったね」の連鎖』
  • 『whole number=整数は、正しい?』

    四捨五入を調べている過程で、round (off) to the nearest whole numberという表現がありました。 言いたいことは、小数点以下をなくすと理解できます。 ただ、この「whole number」は、英和辞典がことごとく「曖昧に」なっている語のひとつ。 以下、いくつかの英和辞典から、訳語をあげてみます。 『井上英和大辞典』 (1925) 掲載なし 岡倉由三郎 編 『新英和大辞典』 (1942) ((数))整数 旺文社『エッセンシャル英和辞典』 (1948) (数)整数(=integer) 『岩波英和大辞典』 (1978) [[数]] 整数(integer) (→whole a.⑤) →whole 5. [[数]] 整数の,分数を含まない (integer) 『小学館ランダムハウス英和大辞典』 (1994) 1.(0を含めた)自然数(counting number)

    『whole number=整数は、正しい?』
  • 『驚愕・・Amazon商品説明も機械翻訳?』

    ある構造のネジについてGoogle検索をしていたときに、たまたまAmazonの商品説明がヒットしました。 ところが・・・・ 説明文は、どうみても機械翻訳です。 商品名:Dernord 1.5 " Tri Clamp toホースBarbed衛生ホースバーブパイプ継手アダプタ Amazonジャパンでの説明 このdernordシリーズ衛生ゴムのホースアダプタには、タイプ304ステンレス鋼と2つのラバーホース。この有刺鉄線・エンドにタイトなシールを作成するホースの内径IDをクランプで使用する場合(商品には含まれませんと1つのエンドに接続外径の他方のフォームのホース。(以下略) Amazon.comにある原文(→参照) This DERNORD Series sanitary rubber hose adapter is made of type stainless steel 304 and co

    『驚愕・・Amazon商品説明も機械翻訳?』
  • 『「スマホで暗記」は日本文化・・・』

    中高生の試験勉強に必須のアイテムともいえる、ゼブラのチェックペン。 知らない人はいないのではないかと思うほど、定番のロングセラー商品です。 このチェックペンと同じ機能をデジタル的に実現したのが、ぺんてるの「スマホで暗記」ペン。 初めて見たときには当に驚きましたが、いまやペンだけでなく市販の書籍にまで「スマホで暗記」連動タイプが・・・・。 各種国家試験の過去問などを出版しているLEC東京リーガルマインドが、司法書士試験用でぺんてるの「スマホで暗記」を連動させたテキストをシリーズ化していました。 私自身はスマートフォンを全く使いませんし、よほど事情が変わらなければ将来的にも購入するつもりはないため、「スマホで暗記」が実際にどの程度のものなのか試す機会はなさそうです。 ただ、職業柄、この商品が外国でどのように紹介されているのかということは、かなり気になりました。 たとえば、「スマホで暗記」をキ

    『「スマホで暗記」は日本文化・・・』
  • 『ページ番号に、読み仮名を振る発想』

    印刷物として発行される書籍には、多くの場合はページ番号が印刷されています。 何をいまさらというほど、あたりまえですよね。 先日、このページ番号に「読み仮名」を振るという発想に、出会いました。 厳密には、「仮名」ではないですね。「読み」でしょうか・・・。 『ロワイヤル仏和中辞典』です。 フランス語の数字の読み方はちょっと変わっていて、学習者は慣れるまで戸惑う人がほとんどのはず。 それを、ページ数の多い辞書が全部のページに印字しているのですから、画期的です。 上の例でいえば、deux=2、mille=1000、cent=100。 ここまでは、英語や日語と似ています。 問題は、そのあと。 quatre=4、vingt=20、dix=10、sept=7。 フランス語はなぜか、「20が4つで80」という表現をするんすよね・・・。 ようするに2197は、2×1000+100+4×20+10+7。 編

    『ページ番号に、読み仮名を振る発想』
  • 『検索エンジンは、ヒット数を知るための道具ではない』

    翻訳者が特定の表現の使用頻度を調べたり、言語学の研究者が特定の言葉の使用例を確認したり。 この類の判断で根拠になることが多いものとして、Googleのヒット数があります。 もちろん、1ページ目に出てくるヒット数が全然あてにならないことは、わりと知られています。 Googleなら検索結果のページを1ページずつ繰るか、次の手順で最終ページまでダイレクトジャンプすることで、そこそこ実数を把握できました。 1.検索結果の下にあるGooooooooogleというところで、2ページ目に進みます。 2.ブラウザに表示されたURLの末尾を見てください。最後に、 &start=10 と書かれていると思います。 3.この10を990に直して、Enterキーを押します。 ところが最近は、こうした方法も、ほとんど機能しなくなってきています。 どう考えても検索結果の表示最大件数である990件より多そうな語でも、そこ

    『検索エンジンは、ヒット数を知るための道具ではない』
  • 『続・温泉を、いかに英訳するか-hot springは誤訳?』

    温泉を、いかに英訳するか-hot springは誤訳?」からの続きです。 前回、日温泉法における「温泉」は、液体とは限らず気体でもよく、温かいとは限らず冷水の場合もあることを示しました。 一方、法務省の日法令外国語訳データベースで「温泉」をキーワード検索すると、条文中に「温泉」という語を含む法令がいくつかヒットして、対訳語には「hot spring」が使われています。 CiNiiで検索できる学術論文の英語タイトルや抄録でも「hot spring」、オンライン辞書や対訳データベースの類でも、温泉=hot springばかりです。 温泉法=Hot Spring Lawというのもありました。 それでは、海外の「温泉」は、どうなっているのでしょうか。 調べてみたところ、hot springとは何かという問いを立てた論文と雑誌記事が見つかりました。 『What is a hot spring

    『続・温泉を、いかに英訳するか-hot springは誤訳?』
  • 『「温泉」は、ときに翻訳不可能・・・』

    「続・温泉を、いかに英訳するか-hot springは誤訳?」からの続きです。 前回までに、温泉=hot springとは限らず、場合によっては誤訳になり得ることを示しました。 hot springとするくらいなら、ローマ字のonsenのほうが、まだ限定が少なくてすみます。 ただ、これはこれで、別の問題が発生します。 たとえば、英語圏で、どの程度「通じるのか」という問題です。 現代では、日語をローマ字表記した語が英英辞典に収録された例は、いくつかあります。 kimono(着物)が典型で、ほかにtofu(豆腐)やninja(忍者)なども、多くの辞書に入っています。 「onsen」は、そこまで普及していません。 翻訳時に注釈や補足説明が可能であれば、onsenという訳語を使った上で、補足する方法も選択肢としてはあるでしょう。 温泉法第2条第1項の条文を、そのまま英訳して添えることも考えられま

    『「温泉」は、ときに翻訳不可能・・・』
  • 『文字を訳すのか、文化を訳すのか』

    インドを中心とするアジア地域に受け継がれている、アーユルヴェーダ。 薬草の種類があまりに多く、国際特許分類が新設されるまでに至っているほどですが、これとは別にもうひとつ、伝統医療の国際化には非常に厄介な問題が絡んでいます。 それは、「翻訳」です。 ここで、アーユルヴェーダと翻訳の関係に焦点をあてた論文から、一節を抜粋します。 (※IPCが新設された経緯も、同じ論文の中に出てきます。) Dwarkanath はこうした翻訳を試みる一方で,「アーユルヴェーダの概念を西洋科学の概念へ無理矢理翻訳することによって,歪曲するべきではない」と考えていた。例えば彼は, dosa を humor (体液)19) と翻訳し,それぞれ kapha を phlegm (粘液),pitta を bile (胆液),vāta を wind (風) とした P. G. Roy に疑義を唱えた20)。Dwarkanat

    『文字を訳すのか、文化を訳すのか』
  • 『カタカナ語は、「翻訳語」か「音訳語」か』

    翻訳の可能性と不可能性を扱った「文字を訳すのか、文化を訳すのか」の中で、カタカナの功罪について言及しました。 これについて、もう少し考えてみようと思います。 ■音訳語としてのカタカナ カタカナ語というのは、基的には単なる「音の表記」にすぎません。 特に外来語をカタカナで表現するとき、その行為は、少なくとも最初は翻訳ではなく音訳です。 『広辞苑』で「翻訳」を引くと、「ある言語で表現された文章の内容を他の言語になおすこと」とあります。 文章ではなく文でも構わないとして、ようするに「ある言語を母語とする人が聞いたり読んだりしてとらえる内容を、別の言語を母語とする人が同じように聞いたり読んだりしてとらえることができるようにする」プロセスが、翻訳だと言えるでしょう。 広辞苑でいう「なおす」が何をどこまで含むのかにもよりますが、外来語に対応する日語が存在しないがゆえにカタカナで表記する場合、これは

    『カタカナ語は、「翻訳語」か「音訳語」か』
  • 『「世界初」「唯一」は、事実?』

    前回からの続きです。 Wikipediaの「アルゴンフッ素水素化物」の項に、「知られている唯一のアルゴン(Ar)化合物(2006年現在)である」と説明されています。 一方、2016年7月にPHPから出版された『面白くて眠れなくなる元素』という書籍には、「今のところフッ化水素酸アルゴンという化合物が報告されています」と、唯一である旨が示唆されています。 『Nature Chemistry』2014年1月号の記事「気配を隠すアルゴン」にも、「この他にも、複数の安定Ar化合物の存在が計算から予測されており、実験による検証を待っている」とあります。 「この他にも」の「この」は、argon fluorohydrideを指しています。 このように、あちこちでオンリーワンのような言われ方をしているにもかかわらず、諸外国の新聞に合成の業績や物質名が見当たりません。 次に考えるのは、「ほんとうに」オンリーワ

    『「世界初」「唯一」は、事実?』
  • 『諸外国の新聞を総当たり』

    前回からの続きです。 アルゴンの化合物として唯一のargon fluorohydrideがフィンランドの科学者によって見いだされた事実が、G-Searchに登録された150紙誌の日の報道記事には見当たりません。 それでは外国はどうなのか?ということで、調べてみました。 まずは、New York Times。1851年以降の記事を検索できます。 「argon fluorohydride」、「Khriachtchev」、「A stable argon compound」のいずれもヒットゼロ。 ないですね・・・ 1987年4月1日以降が検索対象となる、USA Todayは? やはり、3つのキーワードのいずれもヒットしません。 そんなに「どうでもよい」ことだったのでしょうか。 次は、横断検索です。 世界の新聞を数十年から200年前後検索できる、Googleの新聞アーカイブ検索を使います。 ◆米国

    『諸外国の新聞を総当たり』
  • 『続・Googleの検索結果と「実在しない」コンテンツ』

    「世界初」「唯一」は、事実?との関連です。 Googleで"argon tetroxide"を検索すると、中国語から英語に自動翻訳された明細書が検索結果に混じることに言及しました。 Google Patentの範囲内「だけでなく」、通常のWeb検索の結果です。 こうして混じってくるコンテンツには、ある問題が生じています。 今回は中国語の例ですが、経験上、日語や韓国語といったアジア圏の言語からの自動翻訳で生じやすい現象です。 以下、具体例をあげながら示します。 ■該当キーワードが存在しない まず、前回画像で示した結果のうち、タイトルに「Patent CN100374506C - 辐射敏感树脂组合物The radiation-sensitive...」と出ているものには、そもそも中にargon tetroxideという語が含まれません。 画像を入れておきますが、実際のコンテンツは、CN100

    『続・Googleの検索結果と「実在しない」コンテンツ』
  • 『原文理解に対する誤解-(3)』

    3代目「特許翻訳の世界」 > 通訳翻訳ジャーナル連載「翻訳さんぽみち」 > 「原文理解に対する誤解」-99年1月号 復刻シリーズ「原文理解に対する誤解-(2)」からの続きです。 ※小見出しは、99年当時『通訳翻訳ジャーナル』での掲載時に編集部で付けて下さったものをそのまま使います。 通訳のように瞬時に訳すことはできないが、 時間があれば訳せるという誤解 ところで、サイトラ式の原文理解プロセスが翻訳のスピードと品質に大きく影響していることに気が付いたとき、私はある疑問にぶつかりました。 起点言語を理解して対象言語で正しく伝えるという過程だけを見れば、通訳も翻訳も同じはずです。 ところが日では通訳者になるには厳しい訓練が必要で専門の学校もたくさんあるのに、翻訳者になるために同じような訓練をしているところは聞いたことがありません。 ある友人は、翻訳者の方が「楽」というイメージがあるからでは?と

    『原文理解に対する誤解-(3)』
  • 『原文理解に対する誤解-(2)』

    3代目「特許翻訳の世界」 > 通訳翻訳ジャーナル連載「翻訳さんぽみち」 > 「原文理解に対する誤解」-99年1月号 復刻シリーズ「原文理解に対する誤解-(1)」からの続きです。 ※小見出しは、99年当時『通訳翻訳ジャーナル』での掲載時に編集部で付けて下さったものをそのまま使います。 このように順送り方式で訳すスタイルは、通訳の業界でsight translation(通称サイトラ)と呼ばれている訓練方法に近いものです。 通訳のサイトラは一定の意味単位ごとに区切って頭から理解していく訓練ですが、これをもう一歩進めて翻訳文のタイピングにまで持っていってしまったのが上記の方法です。 実は私が仕事で翻訳をするようになった時に原文理解のプロセスはすでに順送り方式だったのですが、最初の数件だけは順送りに理解した内容を頭の中で和文にしてからワープロでタイピングしていました。 でも、この方式では気を付けて

    『原文理解に対する誤解-(2)』
  • 『原文理解に対する誤解-(1)』

    3代目「特許翻訳の世界」 > 通訳翻訳ジャーナル連載「翻訳さんぽみち」 > 「原文理解に対する誤解」-99年1月号 復刻シリーズです。 ※小見出しは、99年当時『通訳翻訳ジャーナル』での掲載時に編集部で付けて下さったものをそのまま使います。 誤訳の原因のひもを解く 学生の頃、アルバイト先の会社で活躍していた会議通訳者に憧れて通訳を目指したことがありました。 その方からプロになるまでの勉強法や通った学校など色々と教えて頂いたにもかかわらず、通訳への道は結局1年で挫折してしまったのですが、その時に練習したことが翻訳者としての仕事に大きく影響していることに最近になって気が付きました。 翻訳をしているだけの立場から人に教える側の立場に立つことが増えた結果、それまで自分が翻訳をする際に当たり前のこととして無意識のうちにやっていたことを体系付けて考えるようになったのが始まりです。 どのような訳文であろ

    『原文理解に対する誤解-(1)』
  • 『Google Translate + Patent + サイト指定検索=?』

    特許専門用語集-Bとの関連です。 現代であれば、わざわざ用語集に加えることなどしないであろう、明細書の項目見出し。 用語集に対するコメントでも言及したように、必要になれば簡単に調べることができます。 ここに具体例を示すとともに、Google Translate、Google Patent、サイト指定検索を組み合わせたGoogle活用法を取り上げます。 説明をわかりやすくするためにドイツ語を例にしますが、他言語でも基は同じです。 1. Google Translateに、brief description of the drawings と入力します。 ※ソース言語に日語ではなく英語を使ったことには理由がありますが、これについては後述します。 2. ターゲット言語にドイツ語を設定し、翻訳します。 「kurze Beschreibung der Zeichnungen」という訳語が出力され

    『Google Translate + Patent + サイト指定検索=?』
  • 『「~類」という語に伴うリスク』

    「物質名詞の複数形は、常に種類を示すのか」からの続きです。もともと単独で完結していたのですが、非常に示唆に富んだコメントを頂戴しましたので、もう少し掘り下げることにいたしました。 このコメントは、こちらで外部サイトから引用した「メチルアルコールなどのアルコール類」というくだりに対し、消防法上の危険物である「アルコール類」と飲料の「アルコール類」を例にあげた上で、請求項で使用した場合の法36条6項2号による拒絶リスクを示唆したものです。 (※意味がわからないという方のために添えておくと、ここでいう法は特許法で、第36条6項2号は発明の明確性要件に関する規定です。ようするに、記載が不明瞭だとして、特許庁から権利化できないと言われる可能性があるということです。) たしかに、「アルコール類」は、技術分野によって意味が大きく異なります。ただ、この拒絶リスクは、分野による意味の違いが直接的な原因ではあ

    『「~類」という語に伴うリスク』
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