今年1月27日は、ナチスのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所をソ連軍が解放してから、ちょうど70年目にあたる。この日を前に、ナチスによる虐殺の犠牲者を追悼する式典がベルリンで行われたのだ。
読者諸兄は、どのような感想をもったであろうか。この「世代間格差の正体~若者って本当に損なの?」は、「いっしょに検証!公的年金」というタイトルの全11話86ページからなるマンガの一話で、厚生労働省のホームページに掲載されている。もともとは、2014年5月14日に公開されたものなのだが、最近になってまた注目を浴びている。話の筋立ては、両親と10~30代の息子・娘の家族が、年金に関する疑問や不安を口にすると、年金制度に詳しい「年金子(とし・かねこ)」(この名前のセンスが如何にもお役所的である)が「ご安心くださーい」といって登場して、その疑問に答え、現行の年金制度は大丈夫ですので安心してくださいという展開である。この辺りは、想像に難くない話である。問題は、その論理の組み立てである。 「今の高齢者のおかげで、君たち若者は豊かで高水準な生活をおくれているのだから、若者の金銭的負担が多くても損をしたとは
堀 茂樹 @hori_shigeki 現代日本の「リベラル」は概して《リベラルではない》のではないでしょうか?「リベラル」とは本来、政治的自由は死んでも譲らないという信念の自由主義者のことなのですよ。テロリストに国民主権(=国民の自由)を少しでも譲り渡すような考えを少しでも是認するのは、政治的リベラリズムの真逆です。 HAYASHI Tomohiro @SonohennoKuma @hori_shigeki 日本のリベラルは、実は本来のリベラルというよりも反権力というシングルイシューに単純化されたものなのでは?と最近殊に感じます。 原発事故後に福島の現地に対して最も差別的で人権蹂躙を行った人々は、普段人権や反差別を反体制の口実として使う方々ばかりでした。 HAYASHI Tomohiro @SonohennoKuma @hori_shigeki 反体制そのものが目的化し、先鋭化、原理主義化
厚労省が出した年金マンガが不正確な説明をしていた。 厚労省が出した年金マンガが予想以上にひどいと話題に で、マンガ表現への反論はブロガーの記事がわかりやすい。 厚労省の年金漫画が色々ひどかった 僕は何をやるかというと厚労省がマンガの中で間違った説明をしていた「世代間格差」についてだ。 世代間格差とはなんぞ?(経済編)4枚の画像を見せながら話を進めていく。 まず、1枚目。*1 年代別個人金融資産残高比率…つまり、「どの世代がカネを貯めてるか」というグラフだ。 あたりまえだが、若者は少なく老人がいっぱいカネを持ってる。何しろ若者は働いた時間が短く、若い人は自分にもモノにも投資しないといけない。貯金などない。 ただし、差が大きすぎる!日本の資産の6割を60代以上、8割を50代以上がもってる!やれ「年金で養え」「貧しい高齢者の負担を増やすな」とわめいてるが、単純な資産(カネで解決する力)だけで言え
――安倍首相率いる自公連立政権が安定多数を獲得しましたが、自民党はいくつか議席を失い、公明党と合わせてもそれほど議席数は増えていません。安倍首相は選挙を行ったことで何を得て、失うものがあったとしたら何を失ったといえるのでしょうか。 安倍首相にとって、今回の選挙は権力の維持がすべてです。安倍首相が総理大臣の地位に留まり続けるうえでの最大の脅威は、野党ではなく与党に潜んでいます。主に経済動向に左右され、世論調査の形で表れる支持率が低下すると、安倍首相に対する自民党内部からの圧力は強まります。 選挙前までの動向を考えると、来年秋の自民党総裁選挙で安倍首相が危機に立たされる可能性がありました。今回の選挙に勝利することで、安倍首相は有力な挑戦者たちを退け、内閣の認識を劇的に変えてしまうような外部要因を取り除く必要があったのです。そこで総理大臣は時間をかせぎ、政治的資本を多少ながら再構築しました。そこ
・「一人負け」の次世代第47回衆議院議員総選挙の結果が出揃った。自民党は改選前(293)からわずかに2議席減らして291議席。公明党は同じく4議席増の35議席。結果、自公の与党では改選前から2議席増の上積みとなった。しかも選挙区定数が5削減された事を考えると、「さらに増」と言えなくもない。自公政権にとっては「大勝利」である。 一方、民主党は海江田党首が落選という衝撃の事態に陥ったとはいえ、11議席増の73議席で「そこそこの数字」。苦戦が予想された維新は、1議席減の41議席を確保し「かなり善戦」。選挙のたびに「消滅」が危惧された社民党は現有2議席を死守して何とか「踏ん張」り、逆に共産党は改選前の3倍弱となる21議席を獲得して大きく躍進し、「大勝利」である。 そんな中、「自民党より右」を掲げて選挙戦を戦った次世代の党。改選前の19議席から、ほぼ10分の1の「2議席」にとどまり、社民党と同数とな
衆議院選挙が終わった。ブログではいつも選挙前に自分の見通しを記してきたが、今回はポリタスに寄稿(参照)したのでブログには書かなかった。 率直に言うと、ブログに書くと気が滅入る嫌がらせが多く、忙しいときにその対応に時間を割くのがめんどくさい。というか、ブログに書くと不快なレスポンスが想定されるとあまり書く気力がしてこない。ただ、それでもいけないなあとは思う。 この件で言えば、私は自民党の支持者ではないが、自民党が勝利するだろうという見通しを持っていた。だが、そう書くと、自民党支持者であるとして批判を受けるという図柄がある。辟易とする。日本が負けるだろうと言えない戦中はこんな感じだったのだろう。戦争は負けるべくして負けたのであり、今回の与党は勝つべくして勝ったのだから、思想や意見というものを主張するなら、現状を冷静に見つめて未来に向けた見通しを構想していくしかない。戦後を復興させた人々はそうし
衆議院の選挙日がやってきた。 おそらく、これを公開する頃には自民と公明の与党大勝のニュースが、開票直後に伝えられているだろうと思う。 今度の選挙で何が変わるのか。 結局、与党の大勝では何も変わらないのではないか、と思う人も多いだろうが、そうでもない。 与党の大勝と、野党の敗北自体はすでに選挙の序盤から見えていたが、それ以上に今回注目すべきなのが「投票率」と「得票数」になる。 これは後日また集計された結果が各紙面で伝えられるだろうが、おそらく今回の選挙では投票率そのものはあまり上がらないだろう。 そのため、各政党の得票数もほとんどが前回の衆議院選挙よりも減るか、増えたとしても微増程度のところが多いだろうと思う。 こうした数字で見ると、また違ったことが見えてくる。 例えば2012年の衆議院選挙で自民党は大勝したとはいえ、得票数自体は減少していた。 今回はさらにそれ以下の投票率になる可能性が高い
赤旗政治記者 @akahataseiji 【速報】維新の党の橋下共同代表は今日(13日)、大阪市天王寺MIO前で演説し、「もうみなさん、明日、自民党、公明党、歴史的な大勝利となります。なるんです。もう維新の党、はっきり言って負けます」と衆院選投票日を前に早々と敗北宣言をおこなった(続 赤旗政治記者 @akahataseiji (橋下)さらに橋下氏は、「自民党か民主党かといわれれば、いまの国民、自民党というに決まっています。だれが民主党に入れるんですか」と述べ、「共通政策」や「選挙協力」で提携までしたはずの民主党をこき下ろした(続 赤旗政治記者 @akahataseiji (敗北)または橋下氏は、「野党に総理を務められるメンバー、誰一人いません。無理なんですよ。安倍さんで結構です。もういいです。自民党で結構です」「今回の選挙は維新の党で日本を変えるとか、そういう話じゃないんです」などと敗北と
<imgsrc="http://politas.jp/assets/images/article/2014/1112/yamamoto_1.jpg" alt=""> Photo by Ryo FUKAsawa(CC BY 2.0) 新聞やテレビは「選挙」「選挙」と騒いでいるが、若者世代の多くは他人事だと感じているのではないか。それもそのはず、政治家たちは君たちに向かって語りかけていない。なぜか、君たちが投票に行かないからだ。 街を歩いていると、大音量を発する選挙カーとすれ違う。マイクを握るウグイス嬢たちは「皆様の年金を守ります」「高齢世代にやさしい街を作ります」などと叫んでいる。高齢者を見ると必死で手を振り、時には候補者本人が降りて握手を求めに行く。若者相手に、決してそんなことはしない。 理由は単純、高齢者の多くは選挙に行き、若者の多くは選挙に行かないからだ。前回2012年の衆議院総選挙で
Photo by Chatham House(CC BY 2.0) 2014年の衆議院議員選挙は、決定権を握る首相が(形式上は唐突に)「解散総選挙」を選択した真意が判然としないこともあり、メディアの側も選挙報道の軸となる「争点」を明確に絞り込めていないように見えます。 私は、既に「争点」として論じられている個別の問題よりも、むしろ「現政権が最終的にこの『国』をどんな形へと作り替えることを目指しているか」を重視して、一有権者としての「総合的評価」を行うつもりでいます。その分析評価においては、第二次安倍政権が経済政策や安全保障政策などの諸問題の決定過程において国民に見せた姿勢や説明内容に加えて、同政権の発足から二年間における日本国内の社会的様相の変化と、同政権が記者会見等で質問されても論点化するのを避けて「一切触れようとしない」問題は何なのかという点にも目を向けて、判断の材料としています。 1
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル みわよしこ 急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。「生活保護」制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、制度そのものの解説とともに、生活保護受給者たちなどを取材。「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 1
この記事はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。 この記事についてのいとうせいこうさんからのメッセージはこちら。 印刷用PDFはこちら。 撮影:初沢亜利 自分一人が投票したところで何も変わらない、と多くの人は思う。選挙を前にして自分が無力であると感じる。その感覚に傷ついて無関心になる人もいる。 だが、「自分一人が投票したところで何も変わらないと思う一人」が投票すると社会が変わる。 私は何度かそういう選挙を見てきた。 デモも同様である。 「私一人が出かけようが出かけまいが何も変わらないと思う」人が実際に出かけると、それが膨れ上がる列になる。 その時、世界は何かしら変わる(ただし根本的に私は、変わろうが変わるまいが思ったことを主張しに出かければよいだけだと考えるのではあるが。そもそも世界を変えたい場合、有効性ばかりを先に考えることは無意味だ。なぜなら変わ
公示を間近に迎えた衆議院議員総選挙。ここで突如「白票」に「今の社会を変える力があります」と主張する妙に洗練されたサイトが登場し、憶測を呼んでいます。 ◆白票を投じるようミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」 このサイトを作成したのは「日本未来ネットワーク」を名乗る集団。「黙っていないでNOと言おう。」のキャッチコピーの下、投票したい候補者がいなかったら「白票」を投じようと呼びかけています。 黙ってないで、NO!と言おう。 日本未来ネットワーク(魚拓) まず前提として、白票には全く意味がありません。候補者以外の名前を書いたり判読できない票と同様に無効票として扱われるため、棄権と同様、候補者の当落には一切関係ありません。 投票しても無効になる白票の行方|政治・選挙プラットフォーム【政治山】 白票とは (ハクヒョウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 しかしこのサイト上では 入れたい
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