「ぬるま湯的な体質と、高い固定費体質の改革が遅れたことが要因」——。 中期経営計画を発表した日本ユニシスの黒川茂社長は厳しい表情でそう語った。 今年6月に社長に就任した黒川氏にとって、今回の中期経営計画は自らの通知表の指標を初めて設定したものとなる。 計画で設定した合格ラインは、売上高で2800億円、営業利益率が5.0%、当期純利益は80億円、ROEは8.8%、ネットD/Eレシオで0.5倍以下だ。 「3年間でコアビジネスの拡大による収益基盤の安定化を目指す」とする一方、「新規ビジネスを成長させ、早期に売上高3000億円、営業利益率6〜7%を目指す」との努力目標も明らかにする。 そしてもうひとつの目標として「A格企業への復帰」を掲げ、営業利益率で1桁台後半、EBITDAで300億円、自己資本比率45%程度、ネットD/Eレシオで0.5倍程度を目指すという数値も示してみせた。 だが、「過去4年間