話はさらに続きます。 図書館で、団まりなの『性のお話をしましょう』を手にとってみたら、最後の方に、こんな文章を見つけてしまったのですよ。 最近の世情をつらつらながめていると、男の力の弱り方がとみに目につきます。「女は度胸、男は愛嬌」は、もはや冗談とは言えません。もちろん女も弱ってはいます。私の周囲を見渡しただけでも、子供を生むことが昔に比べてはるかに大仕事になっています。しかし、男力の低下は女力の低下に比べてはるかに多面的、かつ重度であるように見えます。 このことをこのことを意識するたびに、その原因の深いところに、男の性が作られたものであることがはたらいているのではないか、と考えさせられます。(略) この状況を打開するためには、すでに手遅れかもしれませんが、男が自分の弱さを認識しなければなりません。男は強くて有能であり、女は社会的能力が低く、けがわらしく、自分たちが支配してやらなけ