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ブックマーク / kashino.exblog.jp (9)

  • Gladwell vs. Pinker | wrong, rogue and log

    Malcom GladwellとSteven Pinkerがプチ論争をしている。 まずは、PinkerがGladwellの最近出版した“What the Dog Saw”に大げさな罵倒書評を書いたのが発端である。 Malcolm Gladwell, Eclectic Detective http://www.nytimes.com/2009/11/15/books/review/Pinker-t.htm 書評はPinkerらしくない、浮ついた、超ベストセラー作家としてのGladwellを嫉妬している感も垣間見える感情的なものだ。例えば、Gladwellの高IQ値が業績にあまり結びつかないという主張を、証拠なしにそんなことはないと言ったり、"eigenvalue"を"igon value"と聞き間違えていることを取り上げ言外に嘲笑したりしている。しかし、特に後者について、この"igon va

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  • Outliers: The Story of Success (4) | wrong, rogue and log

    Malcom Gladwell "Outliers: The Story of Success" [http://www.amazon.com/dp/0316017922] Outliersのブックレビューの続きである。 第一回はここ [http://kashino.exblog.jp/7771399/] 第二回はここ [http://kashino.exblog.jp/7771432/] 前回はここ [http://kashino.exblog.jp/7775674/] 意味のある仕事 10000時間の法則にあるような、継続的な努力を続けるためには、その仕事は意味のある(meaningful)ものでなければいけないのだ。Gladwellは意味のある仕事を次のように定義する。 ・自分の意志でハンドルできる自律的(autonomy)があること。 ・創造性や工夫が必要な複雑(complex)さ

    Outliers: The Story of Success (4) | wrong, rogue and log
  • Outliers: The Story of Success (3) | wrong, rogue and log

    Malcom Gladwell "Outliers: The Story of Success" [http://www.amazon.com/dp/0316017922] Outliersのブックレビューの続きである。 第一回はここ [http://kashino.exblog.jp/7771399/] 前回のはここ [http://kashino.exblog.jp/7771432/] 一つのことについて10000時間の努力を続けたか 能力のスレッシュホールドに達していても、生まれたタイミングがバッチリであっても、継続的努力をするエートスを持つ家庭に生まれ育ったとしても、そのような先天的+後天的環境要因だけでは、大成功するには到底届かないとGladwellはいう。じゃあ、何が必要かというと、一つのことについて10000時間の努力を続けたかどうか、ということである。これを「10000時間

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  • Outliers: The Story of Success (2) | wrong, rogue and log

    Malcom Gladwell "Outliers: The Story of Success" [http://www.amazon.com/dp/0316017922] Outliersのブックレビューの続きである。 前回のはここ [http://kashino.exblog.jp/7771399/] どのエートスを持つ集団で生まれたか、どの家庭で生まれ育ったか いつ生まれたかというファクターも大事なのだが、同じくらい大事なのはどこで生まれたか、つまりどのエートスを有する集団に属していて、どの家庭で生まれ育ったか、ということである。GradwellはChap 6, 7, 8でこれを議論している。 まずはエートスが負の方向に働く例として提示しているのが、19世紀のUSでアパラチア山系の麓で頻繁に繰り広げられた、ある家族とある家族の間の抗争である。有名なところでは、Hatfield-McC

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  • Outliers: The Story of Success | wrong, rogue and log

    Malcom Gladwell "Outliers: The Story of Success" [http://www.amazon.com/dp/0316017922] あのTipping Point [http://www.amazon.com/dp/0316346624/], blink [http://www.amazon.com/dp/0316010669], のMalcom Gladwellの新作である。面白いし、おそらく教育行政にとってかなり影響力を持つとなるだろう。今現在、NY Timesのベストセラーリスト [http://www.nytimes.com/pages/books/bestseller/]の一位である。そのうちOprah's Book Club [http://www.oprah.com/entity/oprahsbookclub]で紹介さるだろうし、そ

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  • Ben Bernanke on 60 Minutes | wrong, rogue and log

    yutakashinoの日々と意見 - ご注意:blogのyutakashino(柏野雄太)による書き込みは、その属する法人等の見解を何ら代表するものでなく、個人のテンポラリな意見の表明に過ぎません。 by yutakashino

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    optical_frog
    optical_frog 2009/03/25
    CBSの番組 60minutes でのバーナンキ連銀総裁のインタビュー紹介.
  • 最近のブログスフィアについての雑感 | wrong, rogue and log

    大学教授でブロガーのikedanobuo氏は、御自分の専門の通信行政とベンチャー論と書評、そして啓蒙的な経済学用語の説明以外の発言を控えめにすれば、名実共に日一のアジテーターだと思うのに、非常に残念なことだ。特にこのエントリなんかは、すばらしい。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/080e4d083d3144f37172c2c1bdd58027 怒りにまかせて記事を書いていることが原因なのかどうかはわからないが、マクロ経済学の議論であっても、金融政策の議論であっても、ファイナンスの議論であっても、素人でもわかる間違いを頻繁に見てとることができるので、見ていてイタイタしい。その中でも、英語で書かれた欧米の経済学者ブログ記事や新聞記事、そして学術論文を孫引きして自分の主張の補完をしているところは、英語力に問題あるためなのか、文章読解に問題があるためなのか定

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  • ディナーの味とブロガーのアジについて | wrong, rogue and log

    先週、今週と、親しくしている優秀な30代の友人達と、夕を一緒にして歓談する機会が何回かあった。彼らは賢いし、キチンとしたビジネスマンでかつファミリーマンであるというような、日人として非常に正しく優秀な人たちだ。近況のやりとりや、業界話や、気の置けない雑談を楽しんでとても良かった。 しかし、ビックリしたのはどの友人も揃いも揃ってアルファブロガーのikedanobuo氏の根拠のないアジテーションを素のまま受け取る傾向にあるのだ。もちろんほとんどがIT系や技術系や理科系の人間で、社会学、経済学は疎いほうであるのは言うまでもない。でも、どの友人も優秀な人たちで、自分の専門について同様の主張を受け取ればすぐにオカシイと思うのに、自分とは違った分野だからなのか、根拠を確かめずにアジられた主張だけを受け取るとは。これにはヒジョーにうすら寒い印象を受けた。どうも組織の中核にいる中堅は、あの"statu

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  • 勝者は罰しない、敗者は罰して自滅する、そして全体も。 | wrong, rogue and log

    Nature 452 20 March 2008に掲載された Dreber, A. et al.の"Winners don't punish"がムチャクチャ面白い。その紹介を。 ゲーム理論の一番有名な問題は「囚人のジレンマゲーム」であろう。囚人のジレンマゲームは、ここやここを見ると概要がわかる。簡単にいうと、囚人のジレンマゲーム自体は、東西冷戦を背景として1950年代にランドコーポレーションの研究者が問題として提示したものだけれど、1970年代に政治学者であるロバート・アクセルロッド(Robert Axelrod)が、研究者の参加を募りコンピュータ対戦実験をして、ある戦略が優位になることを発表したことが有名になったキッカケだ。その後、アクセルロッドは理論進化生物学の権威であるウィリアム・ハミルトン(Wiliam D Hamilton)とともに、進化生物学的な文脈に協力という行為が生成する旨

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