「今年はSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)とLinuxに注力する」――。日本オラクルの新宅正明社長(写真)は1月29日、2007年の同社の戦略説明会でこう説明した。「業務アプリケーションのサービス化は時代の流れ。CRM(顧客関係管理)の分野はライバルもいるが、『Siebel CRM On Demand』を中心に力を入れていきたい」(新宅社長)。 新宅社長の宣言を受け、アプリケーションマーケティング本部長を務める藤本寛 執行役員は、「Siebel CRM On Demandは、昨秋からサービスを開始し、受注案件も出てきた。年度末に向けて、商談が増えており、これからのオンデマンド・ビジネスの先駆けとなりたい」と話した。日本オラクルでは、オンデマンドを含めた同社のアプリケーション事業を推進するために、『Project 1000』を実施している。これは、パートナー企業において、オラクル製