6年前、滋賀県大津市で中学2年の男子生徒がいじめ被害を訴えて自殺し、遺族が同級生らに損害賠償を求めている裁判で、被告の同級生が法廷に立ち「いじめではなかった」と改めて述べたものの、初めて謝罪の言葉を口にしました。 6年前、大津市の公立中学校に通っていた当時中学2年の男子生徒が同級生から死んだ蜂を口に入れられそうになるなどし、その後、自宅マンションから飛び降りて自殺しました。事件から6年が経った先月、男子生徒の父親は息子への思いを語りました。 「息子が生きていたら10月25日で20歳になる予定だった。いろいろな世界が彼には待っていたと思うんですけど、私も気づいてやれず…」(男子生徒の父親) いじめをしたとされる同級生3人は暴行などの疑いで書類送検され、うち2人が保護観察処分となりました。いじめ防止対策推進法のきっかけともなった事件です。遺族は大津市と同級生3人らを相手に7700万円の損害賠償