【ワシントン時事】米商務省は16日、2009年の米国の貧困人口が4360万人に達したと発表した。前年と比べて380万人の増加で、1959年の統計開始以来で過去最多。08年秋に深刻化した金融危機による失業増を反映した形で、オバマ大統領は雇用対策への一段の取り組みが求められそうだ。 同省は収入が毎年定める貧困基準を下回る世帯を「貧困層」と位置付けており、09年の同基準は4人家族で年収2万1954ドル(約186万円)。 発表によると、貧困率も前年比1.1ポイント増の14.3%と、94年以来15年ぶりの高水準となり、米国民のおよそ7人に1人が貧困状態に置かれている格好。人種別ではアジア系を除き貧困率が上昇した。 【関連記事】 【ルポ】ハリケーン「カトリーナ」〜災害が南部の貧困層を直撃 【特集】激震 ドバイ・ショック 【特集】世界の航空母艦〜米ニミッツ級から中国の空母建造計画まで〜