【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会は11日、「われわれの打撃手段は発射待機状態にあり、弾頭には目標座標が入力されている」と威嚇した。中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射への兆候が捉えられてから、北朝鮮がミサイル発射の構えを表明するのは初めてとみられ、米国などへの圧力をさらに高めた形だ。 同委は「最近のわれわれの超強硬措置に、青瓦台(韓国大統領府)やかいらい言論(機関)らが、実際には戦争ができないとか、瀬戸際戦術だなどと騒いでいる」と非難した。
4月9日、潘基文・国連事務総長は、朝鮮半島の緊張は制御不能となる恐れがあるとの考えを示した。写真は北朝鮮の金正恩第1書記。衛星制御指揮施設で2012年12月撮影(2013年 ロイター/KCNA)
10月1日、北朝鮮の外務次官は、国連総会の一般討論で演説し、朝鮮半島は米国の対北朝鮮政策により地球上で最も危険な場所となっていると指摘した。写真は4月、都内で撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [国連 1日 ロイター] 北朝鮮の外務次官は1日、国連総会の一般討論で演説し、朝鮮半島は米国の対北朝鮮政策により地球上で最も危険な場所となっていると指摘。同半島で火花が散れば核戦争が引き起こされる恐れがあると警告した。 朴吉淵外務次官は演説で「米国が北朝鮮に対する敵対的政策を続けていることにより、朝鮮半島では対立と緊張激化の悪循環が進んだ。同半島は今日、火花が散れば核戦争が引き起こされる恐れもある世界で最も危険なホットスポットとなっている」と述べた。
19日正午、突然もたらされた北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去のニュースに、ネット上では「国家情報院ラインは何をしているのか」という叱咤のコメントが相次いでいる。 19日午後12時30分現在、主要ポータルサイトには驚きの反応を伝えるコメントとともに「北朝鮮権力層の分裂と混乱は避けられないようだ」「北朝鮮が体制維持のために何かするかもしれない」など、今後の情勢を不安に思う書き込みが続いている。 ツイッターにも「韓国内の時局はどのように動くだろうか。金正日死去のもたらす結果がどちら側に向かうのか非常に懸念される。安保不安をあおるのではないかと心配だ」(@ksydrago)など、懸念をにじませるコメントが掲載された。 突然伝わった死去のニュースに「金正日総書記は17日午前8時30分頃に死去したそうだが、今日になって伝えられるなんて、われわれ韓国側の情報力も問題だ」とし「とにかく北朝鮮で
北朝鮮・平壌で15日に行われたサッカーワールドカップ(W杯)予選の日朝戦で、日本代表が空港で足止めされるなど異例の対応を受けたと日本メディアが報じたことに対し、北朝鮮は機関紙を通じて9月に日本であったW杯予選での北朝鮮代表への待遇を挙げ、「まるで監獄だった」と逆非難した。 ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は18日、ウェブサイトで、北朝鮮選手に対して日本警察がトイレまで付いてきたりしたとし、「まるで監獄に行ってきたようだ」との選手の話を紹介した。入国時にチョコレートを没収されたとも訴えたが、真偽は全く不明だ。 日本サポーターは日の丸などの応援グッズを没収され、観客席の一角に押し込まれる“冷遇”を受けたが、「選手団も応援団、取材団も平壌に来て、商店をはじめ行きたいところに自由に行った」と事実に反する主張を繰り広げている。 【関連記事】 平壌に冷静な韓国 マナー
「世界一の情報鎖国」と言われる北朝鮮が、ネット環境の整備を進めている。これまで、通信社などはウェブサイトを持っていたが、サーバーを日本や中国に置いていた。だが、リニューアルされた通信社のページは、北朝鮮に割り当てられたIPアドレスに接続する仕組みで、旧サイトに比べて更新の速度も高い。別の北朝鮮サイトは、最近になってツイッターの活用で注目されたことなども併せて考えると、ネットでの情報発信を強化したい考えのようだ。 北朝鮮当局が運営するウェブサイトとしては、これまでも「わが民族同士」(http://www.uriminzokkiri.com/)などが知られている。朝鮮中央通信や労働新聞の記事を比較的早いタイミングで掲載することから、日本を始めとする海外メディアに引用される機会も多い。 北朝鮮から直接発信されているサイトの存在確認 10年7月には、ツイッターのアカウント(@uriminzokki
12月17日、北朝鮮は、韓国が予定通り砲撃演習を行った場合、韓国を攻撃すると警告。写真は韓国・坡州から撮影された北朝鮮側のギジョンドン村に掲げられた北朝鮮旗。5月撮影(2010年 ロイター/Lee Jae-Won) [ソウル/北京 17日 ロイター] 北朝鮮は、韓国が予定通り砲撃演習を行った場合、北朝鮮は韓国を攻撃すると警告した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。 KCNAは「北朝鮮軍部の警告にもかかわらず、(韓国が)延坪島からの砲撃演習を強行すれば、わが軍は自衛のための攻撃を実行する」とし、「その場合、攻撃の強度と範囲という点において、11月23日(の攻撃)よりも一段と深刻な状況となるだろう」と伝えた。 こうしたなか、韓国国防省は射撃訓練を予定どおり12月18─21日に行う方針を明らかにした。
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 前回(「第二次朝鮮戦争はペイするか?」)にコメント、ツイッターあわせ、多くのご意見を頂きました。ありがとうございます。 東アジア圏全体「百年の計」を念頭に、地域の平和と反映を人材育成とイノベーションから考えたいわけですが、前回が仮に「上の句」であるとすれば、今回は「下の句」として「万が一にも北朝鮮が日本領に直接攻撃を加えることがあれば、それからほどなく金王朝は終焉し、北朝鮮は別の親中国政権に変わりうる」可能性を指摘したいと思います。 中国は今、紛争の拡大を望んでいない まず先週から今週にかけての事態の推移を整理しておきましょう。11月28日から始まった米韓合同軍事演習の期間中、北朝鮮は表立った武力の行使に出ませんでした。中国による「6カ国緊急
南北朝鮮の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の南約3kmに位置する延坪島(ヨンピョンド)の住民や、島への訪問者がメディアに語った恐怖の声が示すのは、戦闘状態に非戦闘員が巻き込まれたという事実だ。 人口1800人弱、約7km2の小さな島が、この日、戦場となったのだ。陸上への攻撃は休戦後、初めてとなる。吹き飛ぶ民家、逃げまどう人々---それはまさに第2次朝鮮戦争と言える光景だった。 この日、韓国軍は黄海で射撃訓練を行っており、午前8時20分には北朝鮮が訓練中止を求めている。そして北朝鮮は突如、延坪島に向けて砲撃を始めた。 撃ち込んだ170発のうち80発が命中。韓国側も砲弾80発余りを発射して応戦した。約50分間の交戦による被害は、11月24日午後8時現在、韓国の海兵隊員2人、そして民間人2人が死亡。 負傷者は20人に上る。被弾やそれに伴う火災などで破壊された家屋は70軒以上で、924世帯の
【ソウル=牧野愛博】韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)次期国防相が3日、国会の人事聴聞会に出席し、北朝鮮軍による追加挑発が起きた場合、先月の砲撃戦で実施しなかった航空機による爆撃を行う考えを表明。政府の対応方針を事実上、修正した。強硬論に傾く世論に対応する意図がありそうだが、日米の一部から事態の緊迫化を懸念する声も出ている。 金氏は聴聞会で「万一、追加挑発が起きれば、航空機で爆撃する」と明言。「確実に対応すれば、これ以上挑発はできない」とも主張した。先月23日の砲撃戦の際、追加挑発がなかったため空爆を思いとどまったとした金泰栄(キム・テヨン)国防相の24日の国会答弁から、一歩踏み込んだ。 金寛鎮氏はまた、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権時代の2004年版国防白書から削除した「主敵」の概念を巡り、「主敵は明白だ。北韓(北朝鮮)軍、北韓指導部だ」と発言。3月に起きた韓国哨戒艦沈没事件でも実施しな
韓国京畿道(キョンギド)の警察署は30日、泥酔状態で他人の車を奪取し、漣川(ヨンチョン)の「軍事境界線」に突入しようとした男性(50)を特殊強盗などの容疑で検挙したと明らかにした。韓国メディアが報じた。 警察によると、特殊部隊出身の男性は26日、酒を飲みながらニュースを見ている途中、北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃に激怒した。 その後、「金正日を殺しに行く」としながら、凶器を持って道路に止まっていたトラックを奪い、漣川地域の「軍事境界線」に向かって爆走。途中に接触事故まで起こした男性は、タクシーに乗り換えて引き続き目的地へ向かったが、結局、あきらめて警察に自首したという。 一方、警察の調査で男性は「酔った勢いで軍隊にいる時から潜在していた正義感が溢れた」とし、「酒が抜けたら処罰を受けるのは当然だと思って自首した」と述べた。 「軍事境界線」は、民間人出入統制線、民統線とも呼ばれ
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米国の内部告発サイト「ウィキリークス」が、米政府の機密文書25万点の公開に踏み切った。過去にも、米軍のアフガニスタン戦争やイラク戦争に関する情報を暴露して物議をかもしたが、今回はさらに流出規模が大きい。 機密情報の中には、北朝鮮関連のものも多数含まれているようだ。北朝鮮崩壊後の朝鮮半島統一国家のシナリオについて、米韓両政府で話し合ったとの文書も存在。「東京発」の情報も5700点ほど見られるという。 北朝鮮のミサイル輸出巡って米ロ議論 ウィキリークスは2010年11月28日から、米外交文書25万点の公開を始めた。1966年から2010年2月まで、世界各国の米国大使館、領事館274か所と米国務省との間でやり取りされた情報がウィキリークスのサイトに掲載され、閲覧可能な状態になっている。うち、およそ1万5000点は極秘文書の中でも、国家安全保障に重大な影響を与えうる「シークレット」扱いのものだとい
【ワシントン=望月洋嗣、村山祐介】機密情報の暴露で知られる民間告発サイト、ウィキリークスが28日、独自に入手した約25万件の米外交文書のうち一部を公開した。北朝鮮の内部崩壊を視野に、米国と韓国が南北統一後の対応を協議していたことや、米国務省が国連幹部らに対する「スパイ活動」を進めていたことなどが明らかになった。 公開されたのは、米国務省と世界各地の大使館が情報をやりとりした外交公電。ウィキリークスから事前に文書を入手したニューヨーク・タイムズ紙によると、約1万1千件は極秘文書。在日米大使館発の約5700件の公電も含まれている。 同紙によると、今年2月にソウルの米大使館が送った公電は、北朝鮮の崩壊に備えた米韓の協議内容を詳述。南北統一国家と米国が同盟関係になることに懸念を抱きかねない中国に対し、韓国政府が経済政策を打ち出して対応する考えを示したことを伝えている。 同月の別の文書によると
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