米ホワイトハウス(White House)で記者会見するバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領(2011年10月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jewel Samad 【10月8日 AFP】米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に対する戦争を始めてから7日で10年となった。 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、「10年前のきょう、9/11のテロリストの攻撃への対応として、わが国はアルカイダ(Al-Qaeda)とアフガニスタンでアルカイダを保護していたタリバンへの戦いに突入した」と語った。 さらにオバマ大統領は「われわれが共有する安全と自由のために、アフガニスタンで究極の犠牲を払った米国の1800人近くの愛国者と、同盟国ならびにアフガニスタンの多くのパートナーたちの記憶をわれわれはたたえる」と述べ、アフガニスタンで命を落とした人たちに哀悼
北大西洋条約機構(NATO)軍を中心とする国際治安支援部隊(ISAF)は8日、アフガニスタンで7月にあった旧支配勢力タリバンとの戦闘で、英BBCのアフガン人記者を自爆攻撃をしようとした武装勢力と誤って射殺したとの調査結果を発表した。BBCが8日報じた。 殺されたのはアフマド・オメド・クプルワク記者(25)。中部ウルズガン州の州都で7月下旬、米兵が建物内に避難していた記者を銃撃した。記者は武装していなかったが、ISAFは「交戦規則に違反していない」と正当化している。記者は結婚したばかりで、生後3カ月の娘がいる。【岩佐淳士】 【関連記事】 <アフガニスタン>車爆発し市民4人死亡 爆弾テロか <アフガニスタン>タリバンが攻撃、8人死亡…カブール <アフガニスタン>ヘリ撃墜で死亡兵士の氏名を公表 米国防総省 <写真で見る>貧しくとも美しいアフガニスタン <写真で見る>リビア、多国籍軍
【イスラマバード=五十嵐誠】アフガニスタンで今月に入り、カルザイ政権と反政府武装勢力タリバーンが接触を重ねていると認める発言が相次いでいる。戦況が一向に好転しないなか、和解を進めたいカルザイ大統領や状況改善の兆しを示したい米国などの思惑がにじむ。だが、タリバーン側は否定しており、交渉が動き出すかは不透明だ。 「数人のタリバーン幹部がアフガン政府高官と接触をしている」 北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)のトップを兼ねるペトレイアス駐留米軍司令官は15日、記者団にそう語った。ペトレイアス氏は、タリバーン幹部が「接触」のために首都カブールを訪れる際にNATOは身の安全を保証しているとし、協力していることを認めた。 AP通信が米政府筋の話として伝えたところによると、接触が始まったのは2〜3カ月前で、中堅幹部レベルだという。ペトレイアス氏は「まだ交渉と呼べるレベルで
アフガニスタン・カブール(Kabul)で、アフガニスタン国軍(Afghan National Army)幹部が報道陣に公開した、民間警備会社から押収した銃(2010年10月5日撮影)。(c)AFP/SHAH Marai 【10月8日 AFP】米上院軍事委員会は7日、米政府との契約に基づいてアフガニスタンで活動する民間警備会社を通じて、米国の軍事予算が現地の軍閥や旧支配勢力タリバン(Taliban)系武装勢力に流れ込んでいると指摘する報告書を発表した。こうした資金が米軍のアフガン戦略を骨抜きにし、現地の汚職を悪化させていると批判している。 上院軍事委は2007~09年に米国防総省が、治安向上などの目的で民間警備会社数社と結んだ約125件、数十億ドル規模の契約について調査。同省が契約先の会社に対する入念な調査や管理を怠っており、資金がタリバンなどに渡っていることを突きとめたという。 カール・レ
【ニューデリー時事】アフガニスタンに駐留する米軍主導の北大西洋条約機構(NATO)軍のヘリコプターが9月末、武装勢力を追ってパキスタン領内に越境し、空爆で同国兵士を死亡させたことについて、米国のパターソン駐パキスタン大使は6日、「ヘリが兵士を武装勢力と誤認したことが判明した」として、パキスタン政府と兵士の家族に謝罪を表明した。AFP通信が報じた。 NATOはこれまで、空爆は地上からの攻撃に対する正当防衛と説明し、過失を認めていなかった。パターソン大使は空爆で国境警備のパキスタン兵2人が死亡、4人が負傷したと認める調査結果を公表。再発防止に向け同国政府と連携を強化する考えを示した。 【関連記事】 米・パキスタン関係、急速に悪化=無人機攻撃に反発、補給路封鎖 【特集】無人機プレデター&リーパー〜CIA、タリバンの知られざる戦い〜 〔写真特集〕垂直離着陸機V22オスプレー 【特集】
パキスタン北西部ノウシェラ(Nowshera)で、武装集団の襲撃を受けて炎上する北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organisation、NATO)軍の燃料輸送車と消防士ら(2010年10月6日撮影)。(c)AFP/A. MAJEED 【10月7日 AFP】(一部更新、写真追加)パキスタンで6日、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organisation、NATO)軍の車両が相次いで武装グループの襲撃を受け、計40台以上が破壊された。 警察当局によると北西部ノウシェラ(Nowshera)では、停車していたNATO軍の燃料輸送車の車列が銃撃を受け、少なくとも26台が放火された。 これに先だって南西部クエッタ(Quetta)近郊でも、NATO軍の燃料輸送車40台が停車していた補給所が武装グループの襲撃を受け、少なくとも18台が炎上、作業
(CNN) アフガニスタンでバイオ燃料を現地生産すれば、兵士の犠牲やエネルギー源の確保、アヘン取引などの同国が抱えるさまざまな問題が解決できるかもしれない――2人の事業家が今夏発表した提言書でこのような提言をした。 提言書をまとめたのは、テクノロジーと金融の分野で経験を持つウェイン・アーデン氏と、再生エネルギー業界で経験を積んだジョン・フォックス氏。 提言書によると、アフガニスタンでは燃料輸送車列の護衛の24車列に1人の割合で死者が出ているが、バイオ燃料を現地生産すればこうした犠牲者を大幅に減らせるという。 また、カンダハル周辺の基地近くにバイオ燃料プラントを設置すれば、軍で使用する燃料の輸送費用が大幅に削減できるとも提言。中規模の電力プラントなら費用は9000万ドル程度だという。輸送時の二酸化炭素排出も削減される。 さらに、アフガニスタンに横行するアヘン生産の削減にも貢献する可能
911テロから丸9年が経過したが… 2010年9月11日で、あの忌まわしい米同時多発テロ事件が発生してから丸9年が経過したことになる。 あの事件を契機に、米国はアフガニスタンという、それまで世界から見放されていた貧国に軍事介入し、今も10万を超す米軍を同国に派遣して軍事作戦を行っている。もうじき丸9年を迎えるアフガニスタン戦争は、ベトナム戦争を抜いて米国の戦史上もっとも長い戦争になっている。 9年前、当時のブッシュ政権がアフガン侵攻を決めた時、主たる動機は911テロに対する報復であり、「テロの主犯」とみなしたオサマ・ビンラディン率いるアルカイダと、その同盟者であるタリバン政権を打倒するというものに過ぎなかった。 ビンラディンの捕捉もしくは殺害には成功しなかったものの、カブールを陥落させてタリバン政権を崩壊させた米国は、そもそもアフガニスタンの復興やその後の国造りに関与する気はさらさらなく、
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