実証試験で採取されたシェールオイルのサンプルを持つ石油資源開発の社員。ビーカー内の液体の上部の黒い部分がオイル=秋田県由利本荘市で2012年10月3日、仲田力行撮影 資源開発大手の石油資源開発が3日、秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市の鮎川油ガス田の地下から、新型原油「シェールオイル」の試験採取に国内で初めて成功した。原油やガスの埋蔵量が少なく、エネルギー自給率の低い日本で起死回生の一手とはならない見通しだが、東京電力福島第1原発事故後にエネルギー確保が課題となる中、国内資源開発の動きに弾みがつきそうだ。【仲田力行、種市房子、和田憲二】 【写真特集】シェールオイルを採取 地下から出た黒い液体を容器へ 「新しい資源に挑戦できるのはうれしい。資源の多様化につながる」。石油資源開発秋田鉱業所の井上圭典(いのうえ・けいすけ)所長は3日、現地で期待感を示した。鮎川油ガス田のシェールオイルの埋蔵量