警視庁公安部の国際テロ捜査などに関する内部資料とみられるデータがインターネット上に流された問題で、データはルクセンブルクのサーバー経由だったことが捜査関係者の話で分かった。海外サーバーを使うことで捜査を困難にさせる目的があった可能性がある。パソコンがウィニーなどファイル共有ソフトを介してウイルス感染した場合に流される情報も見当たらず、何者かが故意に特定の情報を流出させた可能性が高まった。関係者からは「流出元をたどるのは容易ではない」との指摘も出ている。 捜査関係者や専門家によると、ウィニーを介して流された記録には、ルクセンブルクを経由した記録が残っていた。研究者は「日本でウイルス感染した場合は通常、出元は日本のサーバー」と指摘する。警視庁は最初の流出に使われたサーバーの特定を急いでいる。 ネット上で確認されているデータは、テロ捜査の「協力者」や「捜査対象」などに関するリポートや会議記録