ホームレスの自立を支援する雑誌「ビッグイシュー」を販売する常設店が来月1日、大阪・西梅田に誕生する。路上で雑誌を売ってきた50〜60代の販売員が共同経営。「これまで雑誌と接点がなかった人にも手に取ってもらいたい」と意気込んでいる。 大阪市交通局が、社会貢献活動として地下鉄西梅田駅近くの連絡通路の売店跡地(3平方メートル)を「ビッグイシュー日本」に無償提供した。 ビッグイシューは2003年9月の創刊で、現在の発行部数は平均約3万部。同社によると、常設店は全国初で午前8時から午後8時まで営業する。プロのデザイナーに店の装飾を依頼。販売員はネッカチーフを巻き、明るい雰囲気を出す。 1冊300円のうち、160円が販売員の収入になる仕組みは路上の販売と同じ。販売員歴7年で共同経営者になる中山秀次さん(60)は「みんなで努力して売り上げを伸ばしたい」と話す。 当面は1年を4カ月ごと3クールに分