谷村新司=鈴木好之撮影 歌手・谷村新司が代表曲「昴」の発表から30年の節目に、この曲をもう一度見つめ直す旅に出た。中国やインドを歩き「再生した」と話す。 BSジャパンで「谷村新司 ココロの巡礼」として18日午後8時から放送される今回の旅。 高野山でコンサートを開いた際に「真言とはすなわちこれ声なり」という空海の言葉に出会い、「音に携わる者として腑(ふ)に落ちた」と谷村は話す。旅の始まりに選んだ中国の西安では、空海が密教を学んだ青竜寺に立ち、「何かに導かれる旅になると感じた」。 次いで密教の源流、インドへ。ヒンドゥー教の聖地、ハリドワールを訪ねた。 何千人という人がうごめき、物ごいがあふれ、ごみや牛のふんが散乱する。「人間の業というものを全部そこで目の当たりにした」 体中から汗が噴き出し、熱が出て寝込んだ。1週間近く食べ物をとれず、水と梅干しだけの修行僧のような生活を送った。「イ