■招致逃せば一気下落?不安も 2020年夏季五輪の開催都市に東京が決まったことを想定し、建設や不動産、観光などの「五輪銘柄」の株価が上昇している。五輪関連施設の整備や、外国人観光客の増加が見込まれることが要因で、証券会社がピックアップした五輪関連企業の株価上昇率は、日経平均株価を上回っている。ただ、五輪招致を逃した場合、株価が下落する可能性もある。 ◇ 岡三証券が建設や不動産、スポーツメーカーなど五輪関連の企業約80社を選び、株価の値動きを指数化した「東京五輪関連株指数」によると、1月4日から8月30日の株価上昇率は42・5%で、日経平均の上昇率の25・3%を上回っている。指数を構成する大手ゼネコンの清水建設や大成建設の株価は、8月に入ってからともに年初来高値を更新するなど、「個人投資家からの五輪関連銘柄の問い合わせが急増している」(大手証券)という。 東京開催が決まれば、日本経済