設置されたが、すぐに破壊された人形と、注意喚起の張り紙=18日、兵庫県西宮市(彦野公太朗撮影)(写真:産経新聞) 大阪湾に残る数少ない自然の砂浜である兵庫県西宮市の御前浜で、バーベキュー客が残していくごみが問題化している。なかでも「自然に返る」と誤解されがちな炭が、砂浜を汚染。このため地元のボランティア団体が3連休を前に啓発看板を設置したところ、わずか1日で何者かに壊された。団体のメンバーは「マナーの向上を呼びかけるだけでは限界かもしれない」としている。 御前浜は夙川の河口東側に広がる砂浜で、広さ約3千平方メートル。明治40年には「香櫨園浜海水浴場」が設けられ、アニメ化された野坂昭如さんの小説「火垂るの墓」に登場するほか、西宮市で育った作家、村上春樹さんは写真家の松村映三さんとの共著「辺境・近境 写真篇」で「小学校の頃はよくここに泳ぎに行った」と記している。高度成長期の水質悪化で昭和40