(CNN) ブラジルのリオデジャネイロ市の治安当局は12日、軍の特別作戦部隊を大量に投入し、麻薬密輸などの犯罪組織が牛耳る市内3カ所のスラム街の制圧作戦を13日に実施すると発表した。 ブラジルが2014年に主催するサッカーのワールドカップ(W杯)本大会、リオデジャネイロが16年に開催する夏季五輪に備えた治安対策の一環。 戦車、ヘリコプターや海軍部隊が動員される13日の作戦は、ロシーニャ、ビディガル、シャカラドセウの3地区にあるファベーラと呼ばれるスラム街が対象となる。住民は約13万人。作戦に伴い観光名所を含む一部地区が閉鎖される。 地元のCNN系列局によると、市中心部にあるロシーニャでは作戦が12日に始まっており、武器を押収し、犯罪組織構成員を逮捕するなどした。警察は9日、ロシーニャを10年にわたって支配し、凶悪犯の一人として手配していた麻薬密輸組織の首領を逮捕している。警察の包囲網