先に【出版物の種類別売上の変化(前年比)】で、日販の「出版物販売額の実態」最新版(2023年版)のデータを基に出版物の主要分類別における売上の直近動向を確認した。直近年では軟調な種類ばかりの販売動向ではあったが、それではこの流れは単年のみのものなのだろうか。それとも以前から同じような動きを示していたのだろうか。過去のデータを紐解き、その疑問を解消していくことにする。 まずは書店における出版物の売上高では額面上大きな売上を占める3大分類「雑誌」「コミック」「文庫」(この3区分で売上全体の約2/3に達する)、それに加えて「新書」の計4区分を抽出した、過去22年分における売上高前年比の推移を折れ線グラフにしたのが次の図。 金融危機が経済の足を引っ張り始めた2007年までは「雑誌」の低迷感はともかく、「コミック」「文庫」「新書」はそれなりによい値を示していた。ところが2007年以降は押しなべてマイ
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