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  • 原発の限界費用と外部性 : 池田信夫 blog

    2011年06月12日12:01 カテゴリエネルギーテクニカル 原発の限界費用と外部性 もう原発の話はやめるつもりだったが、専門家も問題を誤解しているようなので、少し補足しておく。林貴志氏の次のようなつぶやきを齊藤誠氏がRTしている。「原発がなくなって電気料金が高くなったら産業の競争力が落ちる」という類の意見がTLに流れてきているが、外部不経済を内部化した結果そうなるならば、それは所与の条件から得られるものが高々そういうものでしかなかった、ということなのだろう。これは短期と長期の問題を混同している。長期(設備投資を含めた投資の回収)を考えると「原発がなくなって電気料金が高くなる」かどうかはわからない。核燃料サイクルなどの外部性のコストを内部化すると、原発の発電単価は火力とあまり変わらないので、向こう40年で原発をゼロにしたとしても、それを徐々に化石燃料で置き換えれば、長期の電力コストはそれ

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    osyamyun 2011/06/13
  • 福島みずほ症候群 : 池田信夫 blog

    2011年05月21日08:40 カテゴリ法/政治 福島みずほ症候群 首相の「要請」で浜岡原発が停止されてから、各地で原発停止の住民運動が広がっている。それは当然だろう。地震確率0.0%の福島第一原発で事故が起こったのだから、地震のリスクを基準にすれば日のすべての原発が危険だ。 この問題で一貫して明快な主張をしているのは、社民党の福島みずほ党首である。彼女は以前から浜岡の停止を求めており、今度はさらに進んで「命を大事にするために、すべての原発を即刻止めるべきだ」と主張している。その通りである。もっと一貫して、命を大事にするために、すべての自動車と飛行機の禁止を求めてはどうだろうか。 彼女に代表される「絶対安全」を求めるヒステリーは、日社会の病である。これは彼女が派遣労働の禁止を求めていることと無関係ではない。どちらも目先の不快な現象をなくすことだけを求め、その結果を気にしない。原発を止

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    osyamyun 2011/05/21
  • 原発事故のリスクをどう「割り切る」か : 池田信夫 blog

    2011年04月20日10:38 カテゴリエネルギー 原発事故のリスクをどう「割り切る」か もう原発の記事はやめようと思っていたのだが、まだまだ議論が続くので、また原発の話。うんざりしている人は無視してください。 私が今度の震災を「1000年に1度ぐらいのブラック・スワン」だと書いたことを町村泰貴氏が批判しているが、福島県沖で14mを超える津波が起こったのは、869年の貞観地震以来のことらしいので、1100年ぶりである。三陸沖地震のときは30m以上の津波が起こったというが、それはリアス式海岸で波が増幅されたためで、福島県沖で観測された最大の津波はチリ地震のときの3m余りだ。 実は、質的な問題はそこにはない。原因が何であれ、冷却水が抜けてECCSが動かない上に非常用電源もすべて切れる事態は、論理的には考えられる。その可能性をどこまで設計に反映させるかは、電力会社の経営判断だ。班目春樹原子力

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    osyamyun 2011/04/20
  • 東電をどう処理するか : 池田信夫 blog

    2011年04月15日11:07 カテゴリエネルギー 東電をどう処理するか 福島第一原発の事故処理をめぐって激しい情報戦が展開されている。まず問題は原子力損害賠償法の「天災地変」の規定を適用して国が賠償するかどうかだが、無理があるという意見が多いようだ。福島第二も女川も問題がないのに、福島第一だけで事故が起きたのは、東電の設計に不備があったと考えざるをえない。東電は「国の安全基準に従った」と主張し、経団連の米倉会長まで「国の責任だ」とオール財界で応援しているが、霞ヶ関は冷たい。 重要なのは、今回の損害(廃炉と賠償)を東電が自力で処理できるかどうかである。事故で退避した10万人に各300万円を払うとしても3000億円、農畜産物の被害を入れると1兆円を上回る。廃炉のコストも大きく、1基4000億円ともいわれるので、1~4号機の合計で1兆6000億円。ざっくり考えてトータルで3兆円は下らないだろ

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    osyamyun 2011/04/15
  • 最悪の事態は起こっていない : 池田信夫 blog

    2011年03月13日15:41 カテゴリエネルギー 最悪の事態は起こっていない 福島第一原発の状況はまだ流動的だが、今のところ最悪の事態ではない。炉心溶融(meltdown)というのは、普通は炉心が完全に溶融して原子炉を破壊し、大量の核廃棄物が噴煙となって風に乗って飛散するチャイナ・アクシデントのことをいう。これが当に起こると、最悪の場合は数万人が死傷し、半径数十kmには人が住めなくなる。 今回の事故では、圧力容器も格納容器も破損していないので、被害は限定的だ。熱反応はコントロールできていないが、制御棒が入っているので核分裂は止まっており、チャイナ・アクシデントになることは考えにくい。これを炉心溶融と呼ぶのは、事故を「事象」と言い換える政府にしては、ずいぶん勇ましいネーミングである。海外でmeltdownと報道されていることに対して、枝野官房長官は「メルトダウンではない」と言っているが

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    osyamyun 2011/03/13
  • 前原外相のお粗末な危機管理 : 池田信夫 blog

    2011年03月07日01:08 カテゴリ法/政治 前原外相のお粗末な危機管理 前原外相が辞意を表明した。閣僚の辞任なんか珍しくもなくなった民主党政権だが、今回の経緯には疑問が多い。 根的な問題は、そもそも今回の政治献金は犯罪なのかということだ。政治資金規正法第22条5項では外国人からの政治献金を禁じているが、これは故意の受領でなければ罰せられない(総務省も国会でそう答弁している)。個人献金は非常に多く、今回のように在日韓国人が日名で献金した場合は、受け付ける事務員が外国人からの献金であることを知るのはほぼ不可能である。 前原氏は国会で「献金者は在日韓国人であり、古くからの支援者だが、献金を受けている認識はなかった」と答弁している。これが事実だとすれば、献金を受けたことは違法だが、罰則の要件となる故意がないので、「事務的ミスだ」と答弁して献金を返還すればすむことだ。 ところが前原氏は「

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    osyamyun 2011/03/07
    このような過剰コンプライアンスは、日本社会に蔓延する病気である。
  • 独裁政権はなぜ一斉に倒れるのか : 池田信夫 blog

    2011年02月25日10:21 カテゴリ法/政治 独裁政権はなぜ一斉に倒れるのか チュニジアに始まった中東のドミノ現象は、リビアで最大の山場を迎えている。ムバラクは30年、カダフィは40年以上も続けてきた独裁政権が、なぜ数ヶ月の間に一斉に倒れるのだろうか。これは前にも紹介した協調ゲームの応用問題である(利得a>b>0は対称とする)。 自由独裁自由 a  0 独裁 0  b いま人々が独裁に甘んじているとすると利得はbだが、全員が一挙に独裁に反抗し、政権を倒して自由になれば、利得はaに上がるとしよう。このときナッシュ均衡は複数あり、どちらが焦点(focal point)に選ばれるかは初期値に依存する。パレート効率的なのはaだが、独裁bから出発すると自分だけカダフィに反抗しても殺されて利得は0になるので、独裁政権に服従するbがナッシュ均衡になる。この「恐怖の均衡」が40年間つづいてきたと考え

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    osyamyun 2011/02/25
  • 「ネット革命」の幻想 : 池田信夫 blog

    2011年02月24日11:06 カテゴリ法/政治 「ネット革命」の幻想 中東で起こっている一連の出来事は、1989年に起こった東欧の事態を思い起こさせる。あのときも最終的にすべての国で社会主義が崩壊するまで止まらなかったので、カダフィの運命も決まったようなものだ。 当時、私はNHKで環境問題の番組を取材しており、私のチームがアメリカ、もう一つのチームがルーマニアを回ってロンドンで合流する予定だったが、ちょうどその時チャウシェスク政権に対する反乱が起こり、彼らがルーマニアから出られなくなった。しかも反乱が起きたティミショアラのすぐ近くにいたため、彼らは世界に先駆けてルーマニア革命を取材する結果になった。 今回のエジプトの事態は、そのときのルーマニアに似ている。民衆が組織的な武装蜂起を行なったわけではなく、各地で一斉に起こった街頭デモが政権を追い詰めた。しかし大きな違いは、エジプトの「宗主国

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    osyamyun 2011/02/24
  • 日本の政治には対立軸がない : 池田信夫 blog

    2011年02月16日11:20 カテゴリ法/政治政治には対立軸がない きのうのアゴラ連続セミナーではハイエクの話をしたが、おまけで出した次の図に質問が集中した。 リベラル政治的には自由主義でありながら経済的には規制を求めるのに対して、保守派(コミュニタリアンはここに含まれることが多い)は政治的には国家主義で経済的には規制反対だが、リバタリアンは政治的にも経済的にも自由主義である。イラク戦争に反対する一方で、オバマ政権の公共事業にも反対する。 日の場合は、政治的にも保守的で経済的にも規制を求める国家資主義がいまだに霞ヶ関の主流で、民主党の一部がリベラルだ。自民党の中では、小泉内閣は経済的には自由主義だったが、政治的には靖国参拝とかイラク戦争支持とか保守的で、アメリカ的保守主義に近い。それ以外の民主党・自民党の大部分は、思想もイデオロギーもない烏合の衆である。このように政策の対

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    osyamyun 2011/02/16
  • 「無縁社会」キャンペーンの恥ずかしさ : 池田信夫 blog

    2011年02月13日14:20 カテゴリメディア 「無縁社会」キャンペーンの恥ずかしさ 昨夜のNHKの「無縁社会」の番組が、あちこちで話題になっている。私は「働く世代の孤立を防げ」というタイトルだけで見る気がしなかったが、内容は想像以上に恥ずかしいものだったようだ。それは上のイラストからも感じられるが、きわめつけがスタッフの作ったとみられる自作自演のつぶやきだ。 朝日新聞の「孤族」キャンペーンとも共通するのは、日来「有縁社会」で、その縁が失われるのは嘆かわしいという湿っぽいノスタルジアだ。しかし島田裕巳氏も指摘するように、人々は経済成長によって縁を失ったのではなく、高度成長期に自由で豊かな生活にあこがれて都市に集まり、みずから「無縁化」したのだ。小池和男氏などの調査でも明らかなように、日人が「社縁」の好きな会社人間だというのも幻想である。 ところがNHKは、この問題を逆に見て「2

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    osyamyun 2011/02/13
    ところが日本では、サンデルの講義を放送したNHKでさえ問題の所在を理解しないで、古きよき有縁社会をいかに取り戻すかというノスタルジアを繰り返す。
  • 就活を進化させる「突然変異」 : 池田信夫 blog

    2011年02月12日13:14 カテゴリ経済テクニカル 就活を進化させる「突然変異」 就活について求人・求職側の話をきいてみて特徴的なのは、誰もが今の状態に不満を抱いていることだ。学生は3・4年の生活がほとんど就活でつぶれることに疲労困憊しているし、企業は学生のエントリーシートや面接がマニュアル化して、ユニークな人材を採れないことに悩んでいる。 誰でも考えるのは、日以外の国のように新卒一括採用をやめて、中途採用も転職も自由にすればいいということだが、これはむずかしい。日の大企業のホワイトカラーの転職率は5%程度ときわめて低く、社内の出世競争に敗れた人が多い。質量ともに労働力が新卒に極端に片寄っているので、ここで採らないと優秀な人材が採れないのだ。 流動固定流動 a  0 固定 0  b これはゲーム理論で考えると、上のような協調ゲームになっていることを意味する(ペイオフは対称とする)

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    osyamyun 2011/02/12
    だから重要なのは解雇規制よりも、企業が中途採用で優秀な突然変異に出会う確率を増やすことだ。
  • ツイッターの@仕様の問題点* : 池田信夫 blog

    2011年01月20日12:31 カテゴリITテクニカル ツイッターの@仕様の問題点* ツイッターが新しいバージョンになって、利用者も知らないまま仕様が変更された。これについて問題を指摘したところ、私の使っているクライアントHootsuiteから質問があった。ややこしくてツイッターでは書けないので、ここに書く(非常に細かい話なので、ツイッターを使っていない人は無視してください)。 ツイッターで他人に返信するとき、普通に返信ボタンを押すと、@HootSuite_Japan こういうふうに文頭に@がつきます。(1)こういうつぶやきは、@HootSuite_Japanと@ikedanobの両方をフォローしている人にしか見えない仕様になっている。これは不便なので、誰にでも見えるようにするため、わざわざ@をカット・ペーストしてこういうふうに文末に@を移しました。@HootSuite_Japan (2

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    osyamyun 2011/01/20
  • ソーシャル・ネットワーク : 池田信夫 blog

    2011年01月15日23:28 カテゴリIT科学/文化 ソーシャル・ネットワーク 話題の映画を見てきた。前評判ほどではないが、よくできた娯楽映画だ。Facebookのテクノロジーをめぐる話はほとんど出てこず、青春ドラマと金もうけと訴訟というハリウッド的ストーリーで、Facebookのユーザーでなくても楽しめるようにできているが、ユーザーが見ると不満が残るだろう。 原作は、ザッカーバーグとともにFacebookを立ち上げて裏切られた人物へのインタビューにもとづいて書かれているので、ザッカーバーグは人間関係がへたで利己的なオタクとして描かれているが、グーグルの創立者のような優等生より映画の主人公としてはおもしろい。 印象に残ったのは、ハーバード大学の鼻持ちならないエリート主義をどぎつく描いているところだ。ザッカーバーグは恋人に「ボストン大学で勉強なんかしたってしょうがないだろ」と言って、"a

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    osyamyun 2011/01/16
    アメリカ人はそれが資本主義のエンジンであることを知っているが、日本人はライブドアなどの起業家をつぶしてしまった。
  • 日本の会社はなぜ転勤が多いのか : 池田信夫 blog

    2011年01月15日12:10 カテゴリ経済 日の会社はなぜ転勤が多いのか きのう「たかじんのそこまで言って委員会」という東京では見られない番組で話題になったことだが、放送に出るかどうかわからないので、ちょっとメモしておこう。 日政治報道が「政局報道」でしかないのは丸山眞男以来、指摘されていることだ。その一つの原因は政治が政策で動いていないからだが、もう一つは記者が政策を理解していないからだ。記者クラブのローテーションは半年単位で、1~2年でクラブを転々とし、5年ぐらいたったら地方に転勤する。40歳すぎると管理職になるので、取材しているのはほとんど政治に素人の30代のサラリーマンなのだ。 これはマスコミだけではなく、日のほとんどの会社と同じだ。日人は転勤というのは当たり前だと思っているだろうが、外資ではトップクラスの幹部を海外法人に派遣するような戦略的な人事にしか見られない。I

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    osyamyun 2011/01/15
  • 大統領への手紙 : 池田信夫 blog

    2011年01月09日22:05 カテゴリ経済 大統領への手紙 NYタイムズでMankiwがオバマ大統領の「内閣改造」に注文をつけている。日の民主党にも当てはまるので、紹介しておこう。 長期の問題に重点を置け:カーター政権のCEA委員長だったチャールズ・シュルツは、リベラルと保守を判別するテストとして、次の文を示し、それぞれを"long"と"short"のいずれかの単語で埋める問題を出した: “Take care of the ____ run and the ____ run will take care of itself.” リベラルは前者に"short"、後者に"long"を入れる。あなたの景気刺激策もそうだったが、これは失敗に終わり、財政危機が深刻化して、短期の問題も長期の問題も悪化した。まず長期の財政再建に努力すべきだ。そうすれば、短期の景気もよくなるだろう。 限界税率を上げ

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    osyamyun 2011/01/09
  • 池上彰というイノベーション : 池田信夫 blog

    2011年01月05日11:41 カテゴリメディア 池上彰というイノベーション おとといのアゴラの記事で、池上さんのことを書いたら、「わかりやすく解説する人を上から目線で批判している」というコメントがあったので、ひとこと弁明しておく。 池上さんと私は、一緒に仕事をしたことがある。「シミュレーション関東大地震」というNHK特集で、国土庁の内部資料をもとにして南関東地震で15万人死ぬという被害想定をコンピュータ・グラフィックスで表現した。番組の半分以上が3DのCGというのは1988年当時としては初めてで、東京のどこにいたら死ぬかを具体的に示して問題になった。池上さんは当時、社会部の遊軍キャップだったので、彼のところに資料を持って行ったら「おもしろい」と一発でOKしてくれた。 その後、彼は「週刊こどもニュース」で有名になった。普通の記者はああいう仕事はいやがるものだが、それを11年もやったのは彼

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    osyamyun 2011/01/05
  • 途上国化する日本 : 池田信夫 blog

    2010年12月23日22:12 カテゴリ経済 途上国化する日 いま「イノベーションの法則」というメールマガジンの連載をにまとめているのだが、関連する文献を読んでいるうちに、だんだんわからなくなってきた。日が高度成長を遂げた原因は、トヨタ生産方式などのイノベーションだということになっているが、最近の実証研究ではトヨタの工程はフォードのまねらしい。「日的経営」がすぐれているという神話も否定され、高度成長は技術移転と人口増加と人口移動でほぼ説明がつく。 特に90年代以降の日の長期停滞を考える場合、イノベーションでそれを解決するというのは絵空事だろう。成長理論でいうイノベーションは、生産可能フロンティア上で生産しているとき、そのフロンティアをさらに上げることだが、ワイルもいうように、経済がフロンティア上にあることはまれだ。途上国の問題は、さまざまな制約によってフロンティアからはるかに

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    osyamyun 2010/12/24
  • ソニーはなぜ没落したのか : 池田信夫 blog

    2010年12月17日11:42 カテゴリ経済 ソニーはなぜ没落したのか きのうは佐々木俊尚氏のつぶやきに端を発して、ソニーたたきで盛り上がったようだが、ソニーストアの対応ブラウザがIE6/7だというだけで「ソニーは死んだ」というのは大げさだろう。ソニーの症状は創業60年以上たった企業としては普通の大企業病で、他の大企業に比べて特にひどいわけではない。むしろ、まだ多くの人がソニーにこれだけ期待しているのは立派なものだ。 ただ辻野晃一郎氏も指摘するように、出井社長時代に採用されたアメリカ的な経営体制がガバナンスを混乱させた。以前の記事でも書いたように、「コテコテの日企業」であるソニーに形だけ「株主資主義」を持ち込む一方、抜改革をしないで900以上の連結子会社を温存した出井氏が、ソニーをだめにした主犯である。 私は20年以上ソニーの株主として見てきたが、ソニーがイノベーターだったのはプレ

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    osyamyun 2010/12/17
  • 「新卒一括採用」はなぜ直らないのか : 池田信夫 blog

    2010年12月15日22:35 カテゴリ経済 「新卒一括採用」はなぜ直らないのか 大学生の就職内定率が6割を切り、今年は史上最悪の就職難だといわれている。大学の3年生も今から就活に必死で、授業が成り立たない。この元凶は、よくいわれる新卒一括採用だが、これは現在の年功序列を前提とする限り、変えることはむずかしい。逆にいうと、これだけ横並びの採用慣行が残っているということは、いまだに企業に年功序列が根強いことを示している。 年功序列は長期雇用(いわゆる終身雇用)と一体だと思われている。しかし長期雇用は多くの国に(多かれ少なかれ)みられる雇用慣行だが、日のように「*年入社」で厳格に人事管理を行なっている国は、以前の記事でも書いたように韓国ぐらいしかない。これは儒教の「長幼の序」の影響だともいわれるが、家の中国にはそういう慣行はない。 このような年功序列は、経験の蓄積によって年長者の賃金がお

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    osyamyun 2010/12/15
  • 「青少年」という幻想 : 池田信夫 blog

    2010年12月11日11:11 カテゴリ科学/文化 「青少年」という幻想 東京都の青少年健全育成条例の改正案が、来週の都議会で可決される情勢になってきた。この問題についての石原都知事の発言は、あまりにもナンセンスで論じる価値もない。かつて「太陽族」などの新風俗の元祖となり、「価値の紊乱者」を自称していた石原氏が、エロ漫画の撲滅に熱中する姿は哀れをもよおす。 そもそもこの条例の求める「健全な青少年」とは何なのか。大人が「有害な表現」を指定して子供の目にふれないようにするという発想の根底には、子供は未成熟な存在で、「不健全」な情報を与えるとその発育が阻害されるという発想があるのだろう。しかし最近の脳科学の成果が示すように、このように子供を「保護」する発想は間違っている。 脳細胞の数は生まれたとき最大で、その後は減ってゆく。神経回路の結合も子供のとき最大で、脳は自由に活動している。大人になる過

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    osyamyun 2010/12/11