■キメラの肖像:抗日戦争キテレツドラマの誕生と死=ドラマ「アテナ」の敗戦処理を事例に―中国■ ■キメラの肖像:抗日戦争キテレツドラマの誕生と死 抗日戦争キテレツドラマ・アテナ(雅典娜女神)の一部取り直しが決まった。 今年、結構な話題となった抗日戦争キテレツドラマについては「【写真・動画】SFで何が悪いのか?!リアリティ・ゼロの“SF”抗日戦争ドラマを弁護する―中国」「クリエイターの逃げ場となった中国の「抗日戦争ドラマ」=“抗日”というビジネス」にまとめてあるが、簡単に説明すると、 西暦20XX年、中国ドラマ界は共産党の検閲の嵐にさいなまれていた。スパイ物、推理物、宮廷劇など人気ジャンルが次々封印されるなか、「共産党に怒られずにそこそこ視聴率を稼げるジャンル」として人気を博したのが抗日戦争ドラマ。 しかも封印された他ジャンルのスタッフが集結し、「これまで武侠カンフードラマを撮ってきたので、当