糖尿病の主な原因は2つあります。 1.膵臓の「インスリンを出す力」が弱いか、2.せっかく出たインスリンが効きにくい体になってしまったか、です。 1は遺伝と関係し、2は生活習慣と関係します。どちらか片方が原因で糖尿病となる人もいますが、両方が原因で糖尿病になる人もいます。 血糖値を下げるホルモン・インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されています。 血糖値が高いと、血糖値を無理やり下げようとインスリンを余分に出すため、膵臓はどんどん疲れて「インスリンを出す力」が弱っていきます。 この状態は糖尿病になる前の「耐糖能異常(糖尿病の予備軍)」の段階ですでに始まっていて、年々進んでいき、現代の医学ではもとに戻すことは難しいと考えられています。 実は糖尿病の初期と診断された時点で膵臓の力は、すでに健康な若い人の40~50%程度にまで落ちていると報告されています。 「耐糖能異常」や「境界型糖尿病」と言われ