●ファンタム電源 マイクロフォン入力回路について考える前に、どうしても理解しておかなければならないのがファンタム電源のことです。ジャンルを問わず、普段私たちが聞いている音楽ソースの半分以上(というより圧倒的多数)はコンデンサ・マイクロフォンで録音されています。そして、コンデンサ・マイクロフォンは専用の電源を必要としますが、その電源は通常ファンタム電源と呼ばれる方式でマイクロフォン・プリアンプ側から供給されます。乾電池で長時間動作するエレクトレット・コンデンサ・マイクロフォンという方式も存在しますが、実際に使ってみればわかるとおり得られる音には歴然とした差があります。マイクロフォンを使ってまともな音を録ろうとするならば、ファンタム電源付のマイクロフォン入力回路を実装しておかないと実用性がありません。 ファンタム電源の「ファンタム(phantom)」とは幽霊ことで、マイクロフォン・ケーブルしか