スズキの軽自動車用エンジン・R06A 排気量制限がある軽自動車のエンジンは、3気筒なら単気筒当たり220cc、ボア径は64mmである。欧州のエンジニアは「冷却損失が大きすぎて燃費追求には不向き」と言う。しかし、日本の軽メーカーは敢えてそこに挑戦し続け、さまざまな成果を挙げている。 TEXT:牧野茂雄(Shigeo MAKINO) (*本記事は2013年10月に執筆したものです。肩書きは当時) すべての写真を 見る 660ccで3気筒。軽のエンジンを分解して感じるのはボアの小ささである。よくこんな燃焼室で仕事をするよなぁ、と。しかも、コストはかけられない。「生活ぐるま」である軽は、車両価格も維持費も安さが命だ。エンジン性能はコツコツとちりつも(塵も積もれば山になる)をやるしかない。 近年の軽は日本のJC08モード燃費で「リッター30km以上」が珍しくなくなった。「たかがモード」と言うなかれ。
![内燃機関超基礎講座 | 軽自動車のエンジンの仕立て方:スズキのエンジニアに質問してみた|Motor-FanTECH[モーターファンテック]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/587fdefc44b72ba840933a3beffa5eb0d14eb58a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcar.motor-fan.jp%2Fimages%2Farticles%2F10017105%2Fbig_main10017105_20201107091043000000.jpg)