弊社業務状況のご案内 2020年7月から弊社はフレックスタイム制による毎日の出社勤務体制としていますが、状況により在宅勤務体制に変更する場合もあります。 なお、オフィスは宅配便や郵便物等の受け取りは可能です(10:00〜17:00)。 Pickup2020/04/05 Windows WPF用カラーモード編集ツールのリリース 話題のダークモードアプリ開発に向けたツールを開発しています。 ダークモードに関するデザイン情報を含めてのご案内です。 開く
それでも、たいした広さのある森ではない。しばらく飛んでいると、森の中央付近に高い木々に囲まれた館を見つけることができた。 おそらく、ここがそうだろう。ヴァイクはすぐに降り、テオの名を呼んだ。 「テオ! いるか!?」 すぐには返事は来ない。だが、遅れて館の奥のほうから彼の野太い声が聞こえてきた。 しばらくすると、扉を開けてあのごつい体が姿を現した。足の治療はすんだらしく、包帯を巻いて松葉杖をついている。 「ヴァイク! よかった、無事だったか」 「テオ、こいつらを頼まれてくれ。俺は、もう少し町の様子を見てくる」 「待った!」 リゼロッテらを預けるとすぐさま再び飛び立とうとしたヴァイクを、テオが鋭い声で呼び止めた。 「なんだ?」 「実は、ベアトリーチェさんが神殿のほうへ行くって、はぐれちまったんだ」 ヴァイクは頭を抱えた。 ――なんでこう次から次へと! 「どうして止めなかったんだ!?」 「すまね
今日も今日とて、周囲を辟易させる不毛なバトルがつづいていた。 「待ちなさい!」 「誰が待つか、ばかめ!」 余計な一言をつけて返しつつ、それでも蓮は全力で逃げつづけた。 だが、〝天性のハンター〟たる女豹を、鈍重な犬が振り切れるものではなかった。 ラグビーのタックルのごとく飛びかかられ、ノックオンを避けるべく刀をがっちりと胸に抱えた蓮はそのまま見事に倒された。 「むぐぅ」 「やっと捕まえた。運動神経が鈍いくせに逃げ回りやがって」 「俺は本来、鈍くない」 「神経は鈍い」 「なんだと?」 「無神経」 「否定はしない」 「少しは反省しろ!」 まったく、この強情暴走男は……などと罵りつつ、美柚は蓮の首根っこを掴まえて持ち上げた。 やけにおとなしく、蓮はその動きに従った。 ここが弱点であることを、美柚はすでに知っていた。 「ちゃんと当番守りなさいよ!」 「何が見回りだ。そんなこと生徒会に――そうだ、あの
ひょんなことになったものだと思う。 様子のおかしい翼人のあとをつけていたら、この町にたどり着いた。そこでひとりの人間と出会い、翼人の集団による襲撃が始まったあとで、またその女と鉢合わせした。 ――ほんとに、どうしてなんだろうな。 自分でもよくわからない。 女のわがままを聞いて炎の中に飛び込み、それから、そいつの仲間らしい連中を助け、挙げ句の果てに意識のない別の女を自分が運ぶことになった。 自分もとんだお人好しだと思う。 ――こういう性分なんだ。仕方ない。 昔から困っている人を見ると放っておけない。人間を助けてやったことも、一度や二度ではなかった。 〝人のために尽くせ〟 それが、兄の遺志だった。 ヴァイクはお節介な自分の性格を呪いつつも、カトリーネを抱きかかえて東の森へ向かっていた。幸い、ここまでは他の翼人に見つかっていない。 というより、明らかに前よりも数が減っている。 ――なぜだ? 悪い
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