タグ

ブックマーク / medt00lz.s59.xrea.com (139)

  • 後期高齢者医療制度がよく分からない - レジデント初期研修用資料

    外来で使えるお金が、月に6000円までに制限されること。 患者さんを何もしないで看取った場合、国から2000円の「ご褒美」がもらえること。 入院した患者さんの扱いは、よく分からない。 後期高齢者医療制度が始まって1ヶ月が経ったけれど、現場の理解だって、まだこの程度。 これから起きる問題を見極めようにも、それ以前の混乱が大きすぎて、まだ外来には何も伝わらない。 現状 「75歳になった人は見殺しに」なんてメッセージが力強く伝わるこの制度は、 だから全然普及していない。 今はまだ移行期間だからなのか、患者さんは旧制度と新制度、どちらか一方を選択できて、 地元医師会も「もう少し様子を見ましょう」なんて、外来主治医制度に名乗りを上げていない。 ソフトウェアのアップグレードに似ている。「人柱」になる人達がまず試して、 その制度が「いい」ものなのかそうでないものなのか、見極めがつくまでは、 普通の人は怖

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/04/30
    そろりそろりと、平均台の上を綱渡りしてみせるmedtoolzさん。「よく分からない」という修辞が絶品。/実際にこの辺りはもっと突き詰めて、ルールの内側で何が起こり得るか検討すると...うわぁ...。
  • ミームのこと - レジデント初期研修用資料

    ウィルスみたいに「広まる」文章は、「権威付けがなされていること」、 「具体的であること」、「読者を鼓舞すること」といった、共通する性質を持っている。 内容が不正確であったり、勧めていることが違法であったりしても、 たぶんこんな条件を備えた文章は「ミーム」となって広まって、 いつかどこかで実行されてしまう。 デキサメタゾン大量療法 研修医の頃、脊髄外傷に対するデキサメタゾン大量療法のやりかたが論文になって、 救急部の部長がやりかたを貼りだした。 脊髄外傷患者に対するデキサメタゾン大量療法 脊髄外傷患者を診たら、「デカドロンを○アンプル静注、その後24時間かけて、生100ml にデカドロン○アンプルを 溶解したものを持続静注 張り紙に書いてあったのは、部長の名前と、元の論文名と、具体的なやりかた。 体重あたりの計算は省略されていて、 読んだらすぐに実行できるように記述されていて、最後に一

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/04/24
    知識が、衝動に傅く瞬間について考えさせられた。知識が衝動に優越する人と、衝動が知識を傅かせる人を比べたら、世間には後者が多いような気がする。いや、そういう人が1/50程度でも十分に問題になり得る。
  • 正義の敵は正義 - レジデント初期研修用資料

    ここ2 日間のプチ炎上について。 背景など 動悸はごく素朴。 憲法に関わる高等裁判所の判決が出て、「自衛隊やっぱ間違い」なんて、 けっこう踏み込んだ判決が出た。はてなブックマークでそれ読んでたら、 元検事の方が言及してて、判決出した裁判官は定年間近で、 今回の判決文読んだのは、人じゃなくて後任の人だったなんてことを知った。 ごく単純に「ずるい」と思った。踏み込んだ判断出して、自分は判決出し逃げして 玉置に逃げ込んで。来年になったらリベラル派のコメンテーターとして、 古舘伊知郎あたりとよろしくやってる姿とか想像して、なんだか腹立った。 最初はtwitter。 「ずるいと思う」とか、「対案示せ」とか、ぐだぐだと書き流した。 いろいろ指摘をいただけた。 立法権・行政権の侵害はできないこと。司法が民主的統制を受ける範囲のこと。 訴訟法上、政策を争うことはできないこと。何よりも、裁判官だって人間で

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/04/19
    「動悸はごく素朴。」←この、冒頭の誤変換に惹かれてブックマークした。
  • 曖昧さを呑み込んでくれる人 - レジデント初期研修用資料

    休日外来。月に数回、昼間から酔って手のつけられない人が、警察同伴でやってくる。 大声出して大暴れして、たいてい手にケガしてて、外来血まみれ。B型肝炎とか持ってるから、 診るほうは大変。 「医者なんかいらねぇ」とか、よく怒鳴る。暴れてるんだけれど血が止まらないから、 何とかなだめて縫う。縫ってる間も暴れて叫んで、顔に唾吐かれたりする。 縫い終わるとたいてい落ち着く。疲れて気分よくなるのか、今度は「今日はここで寝る」とか、 入院させろとか、またごねる。断ると暴れる。 境界をまたぐ警察官のこと うちの地域を巡回している警察官の人たちは、こんな時すごく親切。 何人かがかりで酔った人連れてきて、縫うとき押えるの手伝ってくれて、 縫うの終わったら患者さんなだめて、自宅まで連れ帰ってくれる。 患者さん酔ってるから、怒鳴るし怒る。「警察官のくせにさわるな」だとか、 「善良な一般市民を権力が拉致するのか」だ

  • インターフェースの身体性 - レジデント初期研修用資料

    「有限性、適応性、自律性を持った構造化インターフェース」としての、身体の面白さについて。 身体が生む小さく浅い世界 人工知能は計算的に「深い」アルゴリズムを使うから、外乱に対して弱い。 入力のわずかな変動が、出力においては大きな、予測不可能な変動を生んでしまう。 計算的に深いプログラムは、ノイズの少ない、シミュレーション世界では上手に 機能するけれど、実世界では役に立たない。 大きすぎる問題は、解くことができない。実世界という、あいまいで変動幅の大きな問題は、 AI にとっては要求される計算量が莫大になりすぎてしまう。 対象とする問題を強引に「小さく」できるなら、計算量をそれだけ減らすことができる。 「脳単体」としては存在し得ない人間の脳は、「身体」というインターフェースを介して世界と接する。 身体は、知性と世界との界面に介在して、脳からみた見かけ上の世界を、 小さくすることに成功している

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/03/20
    これを読んでいたら、人間クラスの人工知能はともかく、人工ショウジョウバエAIや人工ラットAIぐらいまでなら何とかなりそうだなという印象は受けた。/エントリの主題は、制約と機能、のようだ。
  • 「恋愛シューティング」実装案 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります カトゆー家断絶の中の人が、twitter で「恋愛SLG 」 という言葉を使っていた。「恋愛STG」はないのかな、と思って検索したら、案外なかった。考えた。 状況設定 AI とプレイヤーとが共同して、コミュニケーションしながら敵のボスを破壊する。 パイロットをプレイヤーに設定するのは難しい。 それは伝統的なシューティングの文法だけれど、それをやってしまうと、 「機械に任せるぐらいなら自分で避ける」というプレイヤーの声を無視できなくて、 AIを導入する必然性がなくなってしまう。 「AIとの共同戦闘」という状況にある程度の必然性が出てくるのは、 人工衛星のオペレーション。 地球に近いとき、人工衛星は、 ある程度のマニュアル操作が可能だけれど、火星

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/03/13
    ちょっと違う形で、AIの活躍するSTGを考えてみたいところ→書く。
  • ドーム型の没入ディスプレイがほしい - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります ドームの内面全てに映像が出力されるような、没入型ディスプレイが 家庭に普及したら、きっと面白い。 今のテレビとか、パソコンは平面ディスプレイ。もう何十年も前から 当たり前のようにそこにあって、薄くなったり大きくなったり。改良は続けられてきたけれど、 平面は「窓」にしかなれなくて、「向こう側」に行くためのドアにはまだ遠い。 未来世界のこと もちろん未来になっても、川を渡るときには橋を使うし、 車はやっぱりタイヤで走ってるんだろうけれど、 SF はそれではつまらない。 SF 世界のディスプレイは、空中投影される画面だったり、あるいは立体映像だったり。 それは正しい未来予知だけど、相手を「向こう側」に知覚するデバイスは当たり前すぎて、 平面ディスプ

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/03/07
    こういう時、ガチなゲームの進化よりもエロなサービスの進出のほうがぶわーっと集まる牽引力になると思う。宇宙戦艦やアサッシンより、おっぱいに惹かれるのがよくある男のサガ。
  • 技術の先に見えてくるもの - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 技術は極限まで磨かれ無意識的に行われるまでにならなければ、 目的を達することは不完全になる。 自動車の運転はすべての操作が無意識的に行われてこそ、 景色を楽むことができる。技術者は技術の先にある成果を目標とすべき コメント欄から抜粋 コメント欄を読ませていただいて、 こういう考えかたもあるんだな、と正直驚いた。「技術の先に見えてくる世界」というものは、 自分にとってはしばしば、「技術を商売に結びつけること」だったから。 注) 以降「エンジニア」「技術者」という言葉を、設計や製作を行う人たち以外に、 広告を考えたり、プレゼンテーションを行う人達にまで、しばしば拡張して用いています。 うちでは昔からそうだったので。 武芸的な、技術的な

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/02/28
    Artとtechniqueの相違について。/道楽で剣術やってて懐に刀を忍ばせつつ、AK-47でも武装しておくと、その個人は強いっぽい。ただ、そんなソルジャーを量産するのは難しいとは思う。
  • 医療サービス「紳士の薬箱」 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります これから先、専門技能とは無縁の一般内科が報われることなんて絶対ないから、 将来のことはいろいろ考えてる。 能力ないし、今さら転職とか、他の業界に移ったところでやっていけるわけがない。 開業医というありかたは、基幹病院が提供しているインフラにただ乗りしているところに どうしても欺瞞を見てしまって、やっぱりあれはやりたくない。 将来疲れたとき、健康保険制度に迷惑かけることなく自分がべてける、そんな構想。 個人輸入薬のこと 一時期、5 日分で4 万円なんて報じられてたタミフルも、ブームが落ち着いたのか値段が下がって、 今アメリカから輸入して、15000円ぐらい。日で処方するのに比べれば割高だけれど、 それなりに現実的な値段にはなってきた。 「幸

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/02/15
    このアイデアは確かに魅力的。法的制約の所が確かにグレーなんですけどね/プレドニンが入ってたりするあたりも、「電話でコンタクトとって」という前提あってこそ、と理解した。
  • 経済活動を正当化する物語 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 技術には、漠然と「実力レイヤ」と「政治レイヤ」というものがあって、 技術が成熟してくるに従って、政治レイヤでの発言力が、業界の流れを左右する。 技術的にいくら「正しい」ことをやっていようと、政治的に自らの正当性を主張できない人達は、 その技術を安価に買い叩かれたり、別の誰かに、その仕事を奪われてしまう可能性がある。 開業する若手のこと 来年は、自分よりも圧倒的に若い人達が、何人か開業する。 まじめに仕事をしてきた人たちだけれど、今の時代、「この人にしかできない治療」なんてものは 事実上存在しないし、その技術だけでべていける状態、「手に職がついた」状態にまで 技量を高めていくためには、大きな病院にいても12年ぐらいかかる。彼らはもっと若い。

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/01/29
    この界隈、先を見通した一手、というのはかなり難しい。個人プレイヤーとしてのこれからの開業、の未来やいかに。土俵は常に動いているから、気をつけないといつ足下さらわれるか分かったもんじゃない。
  • 正しさから自由になるべきだと思う - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 医療過誤訴訟なんかでの決まり文句「真実が知りたい」にまつわるお話。 昨日盛り上がっていた南京大虐殺周辺のお話で、誰かが 「決議や謝罪要求の有無に関係なく、歴史的事実は存在する」とコメントしていた。 けっこう驚いた。個人的にはもはや、「事実である」ということと、 その解釈が広く受け入れられているということとは、全く別ものだと考えてたから。 「事実である」ことに何かの力を感じている人と、 事実に対する解釈は、市場により決定されると考える人とがいて、 両者はたぶん、議論が成立しない。お互い争っても、議論のレイヤが全く違うから、 話が噛み合わない。 たとえ話 ホエールウォッチングをするために、何人もの人達が船に乗って、海面を見ながらクジラを待つ。 観

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2008/01/04
    道徳ゲーム。
  • http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2007/12/post_579.html

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/12/26
    受験戦争こそが最もしっくりするものだと思ってしまった。
  • 文章の空力特性 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 強度の高い文章発信に必要なダウンフォースの話。 空を飛ぶ小説のお話。 文章発信の力学とデザイン、あとは「かっこよさ」の感覚について。 「離陸」との戦い 「強度」を持たない文章は届かない。ところが配慮なしに強度ばっかり増した文章には、 必ずといっていいほど「上から目線」の匂いがついて、読者の共感を失ってしまう。 「強度」と「共感」とは、しばしばトレードオフの関係にある。 「上から目線」は、言葉に強度を持たせたときの宿命みたいなもので、 みんなたぶん、言葉の強度を高めながら、何とかして言葉が「離陸」しないよう、 文章構成とか言い回しとか、必死になって考える。 「離陸」との戦い。自動車競技で古くからある考えかた。 速度を競う自動車競技は、それが

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/12/25
    何故か思いついた言葉が「説得力チキンレース」というものだった。説得力の崖っぷちを疾走しろ!みたいな。
  • レジデント初期研修用資料: 魔界への手引書

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります あらゆる交渉には、交渉によって得られるものと失うもの、 「賭け金」に相当する概念があって、交渉ごとをトラブルなく進めようと思ったら、 この賭け金をなるべく安く抑えないといけない。 交渉の賭け金がつり上がっていくと、つまらない利害の対立が、 いつのまにかお互いの全存在を賭けた対決に発展してしまう。 ネット世間では、問題解決に向けた建設的な議論は、しばしば人格否定の泥仕合になり、 泥沼化した議論はたくさんのギャラリーを呼んで、戦いの「落しどころ」は、ますます見えにくくなっていく。 交渉の魔界。 ごくつまらない、些細なきっかけがどんどん膨らんで、 気がついたらお互い冷静さを失っていて、潰すか潰されるか、 鉄風雷火の限りを尽くした、情け容赦のない、三

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/12/17
    なぁんだ、やっぱり同類なんじゃないですか。キャッキャ。
  • 勤勉という悪徳 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 整形外科の手術リストに、「野球肘」のお子さんが載っている。まだ中学生。 少年野球の元エース。 中学校に進級してすぐに肘を壊して、30度以上延びない。手術はできるけれど、 整形外科的には、もう野球は勧められないらしい。 たぶん子供なりに好きを貫いて、恐らくは賞賛の声を惜しまないコーチに恵まれて、 一生懸命頑張ったんだろう。残念ながら、そのコーチは勤勉ではあっても能力がなくて、 子供の肘は壊れてしまった。 善なる無能は邪悪に通じる 「好きを貫く」ことは難しい。好きであること、賞賛という強化因子があるだけでは まだ片手落ちで、「好き」に応した十分な才能に恵まれて、 さらにもう一つ、「能力」のある導き手につかないと、惨めなことになる。 無能で勤勉な人

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/12/17
    この、凝集手前の霧のようなアイデアに含意されるものにうなずきたくはなるけれど、このtwitterの洞穴から生まれ出たとおぼしき霧は、凝集して水滴になってこそ、輝くのではないか、と期待を表明してみます。
  • 見えなかったものと見えてきたもの - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります サイトをはじめたのは2000年ごろ。Windows98 の時代。 動機は不純。 下級生にかわいい女の子がいたからだとか、同級生に対する自己顕示欲だとか。 はっきり「これ」というきっかけはなかったけれど、 少なくとも「みんなを啓蒙したい」だとか、「社会に何かを訴えたい」とか、 そんな高尚なものじゃなかった。 反響なんて全然来なくて、アクセスカウンターが回っていくのだけが楽しみだった始まりの頃。 アプリケーションはプラットフォームになる 2 ちゃんねる閉鎖騒動の頃、UNIX 板の人たちが大活躍して、プログラマの人たちが とてもかっこよく見えた。プログラムなんて全然分からなかったけれど、 プログラマの人たちが使う言葉とか、彼らが集う掲示板の雰囲気と

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/12/08
    おめでとうございます。これからもぎりぎりいっぱいのところのボールを投げ続けてください!
  • レジデント初期研修用資料: 「見える」を容易にする技術

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります たぶん「状況を作り出す技術」と「状況に適応する技術」とがあって、 ニュースに乗っかる新技術というのは、たいていの場合後者のほう。 状況を作り出す技術というのは、地味だったり、 あるいは技術的にはそんなにすごいことをしているわけではないけれど、 その技術が出現したあと、ユーザーの心理とか、振る舞いなんかが大きく変わる。 それが出現したとき、「そんなのいらない」とか「現場をバカにするな」みたいな意見が ベテランから提出される技術というのは、たぶん技術全体を大きく動かす。 血液検査のこと 検査データの報告書にHigh とかLow の文字が添えられるようになったのは、 大体10年ぐらい前のこと。 それまでの報告書というのは、GOT とかLDH とか、

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/11/29
    上手い。
  • 無邪気な人とのつきあいかた - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 無邪気さというものが敵に回ると、展開は最悪になる。 邪気のない人。いい患者でありさえすれば、いい家族でありさえすれば、 いつの間にやら医者には良心が芽生えて、患者さんは「すっかりよくなる」なんて、 心のそこから信じている人。あるいは当はそんなことあるわけないんだけれど、 「ない」という事実から目線をそらして、思考を止めてしまった人達。 無邪気な人にとっては「邪でないこと」は大切だから、良くも悪くも損得勘定では動かない。 そんな人達が味方でいる分には、みんないい患者さんであり、いいご家族でもあり。 損得勘定で動かない人が敵にまわると当に恐ろしい。損得を越えた戦いを仕掛けてくるから、 誤ろうが、土下座しようが、こちらの存在が全否定されるまで、

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/11/09
    ダンスの歩調のイニシアチブを相手任せにしているとこうなってしまいやすい。投影性同一視に近い逆転移を起こしやすいドクターは、とりわけこの問題に対して脆弱。
  • 時を止める人 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 100年以上生きている人がいる。 寝たきりになって、濃厚流動を流し込まれてやっと「100」に到達したのではなくて、 100 年という時間ですら、単なる通過点にしかすぎないような人。 どこの病院にも、たいてい1 人ぐらいはそんな方がいて、例外なく異様に元気で、 ちょっと見た目は80歳ぐらいにしか見えない。頭もしっかりしていて、普通に会話するし、 杖も使わず歩いて外来に来る。 代謝速度と長寿 自分が受け持っているそんな超高齢の人は、 今年の3 月に転んでぶつけた頭の怪我が、まだ治らない。 傷はもちろん塞がっているし、痛くも何ともないんだけれど、皮下にできた出血が吸収されない。 もう8ヶ月以上たっている傷なのに、見た目はちょうど、治って1ヶ月位に

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/11/01
    このアイデアは個人の延命、という個人主義に根ざした個人の視点に限定すれば、執着の対象として妥当とは思う。しかしそんな事しなくても、自然に世代交代を重ねればいいのでは?と思う。天寿を超えなくてもいいや。
  • レジデント初期研修用資料: ルールの実装とソートの実行

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります ルールを実装して、それを遵守させるコストは、たぶんどこかの瞬間で、 ソートを実行することで、自発的にルールが立ち上がるコストを上回る時が来る。 人がルールを作り、それにより序列が決まるのではなく、ソートを行い、 出来上がった序列がルールを作る、そんな時代が来るような気がする。 医療訴訟の問題 病院でおきるトラブルのほとんどは、たぶん医者側が全面的に悪い。 Harvard Medical Practice Study という、医療訴訟は当に患者救済に役立っているのかどうかを 論じた研究がある。当に過誤があったケースでは、訴訟に至ったり、賠償金の支払いに 至ったケースは少なくて、むしろ過誤が無いケース、医療者側から見てミスが無い、 そんな事例

    p_shirokuma
    p_shirokuma 2007/10/27
    1.ルールは動的。法的制約という例外以外のルールは、実際にはダイナミックなものとして把握するのが適当。2.ルールは文脈依存的に適用される。よって個別の間主観ごとに現出する現象は異なる。後で書く。