厚生労働省の再生医療等評価部会は5日、他人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、損傷した角膜の再生を試みる大阪大の臨床研究計画を条件付きで承認した。早ければ3月中にも厚労相が実施を認める通知を出す。手続きが順調に進めば、阪大は6~7月にも1例目、年内に2例目を実施し、それぞれ1年間にわたり経過を観察して安全性を調べ、治療効果もみる。 計画は、阪大の西田幸二教授(眼科学)のチームが1月に届け出ていた。臨床研究の対象は「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者。黒目の表面を覆う角膜を作る幹細胞がけがなどで失われて角膜が次第に濁り、視力が低下する病気で、失明の可能性もある。角膜移植以外に有効な治療法はないが、ドナー不足などの課題がある。
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