週明けの欧米の株式市場での株価急落の一因となった原油価格の大幅な下落に関連し、アメリカのホワイトハウスは、10日、トランプ大統領がサウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談を行ったことを明らかにしました。 9日の原油価格の急落は、価格を下支えしようという産油国間の調整が不調に終わったあと、サウジアラビアなどが増産に転じる姿勢を示したためだとされ、トランプ大統領は、サウジアラビアとロシアによる原油価格などをめぐる協議が株価急落の一因だという見方を示しています。 このため、この電話会談で、トランプ大統領がサウジアラビア側に懸念を示した可能性があります。 新型コロナウイルスの影響による原油需要の落ち込みに歯止めをかけようとした産油国の協議が決裂したことを受け、サウジアラビアとロシアの双方が増産に踏み切る考えを正式に表明し、市場シェアの拡大をねらう「価格戦争」が激化する懸念が強まっています。 新型