【“大きな胃袋”に期待】 頻発化・頻発化する自然災害にセメント産業が果たす役割へ期待が高まっている。台風19号による浸水被害によって、西日本豪雨を上回るとの予想もある膨大な災害廃棄物の処理にセメント工場が持つ“大きな胃袋”への期待は高まるばかり。国策としての推進が求められる国土強靱化への貢献だけでなく、被災地の復旧・復興でもメーカー各社の存在感が発揮されそうだ。 24日に会見したセメント協会の関根福一会長(住友大阪セメント社長)は、河川堤防の決壊など各地に甚大な浸水被害をもたらした台風19号による災害廃棄物の受け入れに言及。「災害廃棄物の処理は被災地の早期の復旧・復興に欠かせない」と述べた。 「セメント産業は多様な廃棄物・副産物を原料あるいは熱エネルギーの代替として有効活用しながら、セメントに生まれ変わらせる“究極の環境産業”である」とメーカー各社が果たす役割を強調。セメント産業として可能