今月7日から9日にアリゾナ州で開催されたNANOG 59で、Ladar Levison氏がFBIにサービス全体のSSL秘密鍵を要求された話が公開されていました。 Ladar Levison氏が運営していた、Lavabitという電子メールサービスはスノーデン事件に関連して突如8月8日に閉鎖されています。 閉鎖時には詳細が書かれておらず、様々な憶測が語られていましたが、世界中から多数のネットワークエンジニアが集まるNANOGで、その一部始終が語られました。 この発表は、NANOG 59が開始される前の週に、裁判所が調査対象の氏名以外を機密解除したことによって実現しています。 インターネット上で提供されているサービス事業者にSSL秘密鍵を提出させ、かつ、その事実の公表が違法行為となるようにされてしまっている一方で、こういった内容を公的に語れるように裁判所で戦って、実際にそれを勝ち取るというのは凄
しかし今回一般の人の目にも触れる形でSNIやHTTPSのことが報じられた結果、エンジニアも含めて明らかに技術に関して勘違いをしているのではないかと感じる発言を見ることがありました。このまま放置するのも良くないと感じているので、Q&Aという形でSNIやHTTPSに関する誤解を少しでも解ければと思います。 Q&AQ: そもそもSNIって何?以前書いた記事にも書かれているので是非読んでみてください。 簡単に説明すると、HTTPSではSSL/TLSを利用して通信が暗号化されます。なので1つのIPアドレスで複数の証明書を扱おうとした場合、最初の通信時にどの証明書を利用すればいいか分かりません。そこでSNIが必要になります。 SNIは最初の通信時に今から通信したいサーバーネーム(ドメイン名と考えてください)をサーバーに平文で渡すことで、通信したいSSL証明書を指定できます。SNIは現在の一般的なブラウ
韓国、海外違法ウェブサイトのアクセスを全面遮断…傍受・検閲論争に 2019年02月12日15時23分 [ 中央日報/中央日報日本語版] https://japanese.joins.com/article/140/250140.html 今後、韓国政府がアクセスを禁止した違法わいせつ物や賭博などのウェブサイト895サイトに接続しようとすると画面がブラックアウト状態になる。放送通信委員会は放送通信審議委員会が遮断を決めた海外の違法ウェブサイト895サイトに対するアクセスを根本から封じ込めるためにこのような措置を取ると12日、明らかにした。 今回の措置はすでに政府が取っている違法有害サイトの遮断方式に比べて強度を高めた。これまで政府は違法有害サイトのインターネットアドレス(URL)を遮断するDNS(ドメイン・ネーム・システム)を利用していた。ユーザーが違法有害サイトのアドレスを利用してアクセス
1923年9月1日の関東大震災は、大手町にあった官庁街をも焼き尽くした。警察と地方行政を牛耳り、全国の俊英が雲のごとく集まるとうたわれた内務省さえ、自然災害には勝てず、庁舎を丸焼きにされた。 内務省の主な仕事のひとつに、「検閲」があった。その関係で、内務省の倉庫には明治以来の発禁図書や貴重な資料が保管されていたのだが、これも灰燼に帰してしまった。そのため、現在でも1923年以前の検閲の実態には不明な点が多い。 これにたいし、1923年以降の検閲に関する資料は比較的よく残っている。とくに内部向けの月刊マル秘資料「出版警察報」の刊行が開始された1928年、つまり昭和3年以後はなおのことそうである。 検閲と発禁はこうして行われた 戦前の検閲とはいかなる制度だったのか。ひとくちに検閲制度といっても変遷があり、論点も多岐にわたるので、ここでは昭和戦前期の出版検閲に焦点をあてたい。 内務省の長である内
Li Chengzhi had a lot to learn when he first got a job as a professional censor. Like many young people in China, the 24-year-old recent college graduate knew little about the 1989 Tiananmen Square crackdown. He had never heard of China’s most famous dissident, Liu Xiaobo, the Nobel Peace Prize laureate who died in custody two years ago. Now, after training, he knows what to look for — and what to
by DanFa インターネット上に存在するポルノや暴力的なコンテンツを監視・削除するモデレーターがPTSDを発症するといった事態はこれまでにも報告されていました。海外ニュースメディアのThe Vergeが新たに行った取材でFacebookのモデレーターの現状を報告しており、パニック障害を発症する従業員や、陰謀論を信じるようになり銃を携帯するようになった従業員、職場で性行為やマリファナにふけることで落ち着きを取り戻す従業員の存在などが明らかになっています。 The secret lives of Facebook moderators in America - The Verge https://www.theverge.com/2019/2/25/18229714/cognizant-facebook-content-moderator-interviews-trauma-working
大阪の隆祥館書店様による、「見計らい配本によって、売りたくもないヘイト本が入荷してしまう」問題の告発(とても勇気ある発言だと思います)が、非常に反響を呼んでました。 元とは言え書店員として、こうして現場の立場を積極的に発信する書店の方が現れるのはとても良い事だと歓迎してるし、「ヘイト本は置かない」と言う立場をはっきりと打ち出してらっしゃることには心から敬意を抱きます。(なぜなら私自身が、何となくヘイト本を置いてる書店員だったから) ただ、見計らい配本の必要性や、なぜ見計らい配本と言う制度が存在し、維持されてるかについては、業界の外部の方には誤解を招く面もあるかな?と思い、僭越ながら私見を述べてます。 私自身は、ヘイト本が野放しのままで良いとは思って無いです。そこだけは、強調させて下さい。 続きを読む
東京高裁の岡口基一裁判官は11日の審問手続き後、東京・霞ケ関の司法記者クラブで記者会見した。冒頭の発言や質疑応答の内容は次の通り。 「最高裁長官に『まず10分間しゃべって下さい』と言われ、予想をしていなかったのでパニクってしまったが、(東京高裁の)申し立ての理由が漠然としているということを申し上げた。(岡口氏がツイートで取り上げた訴訟の)原告が、どのような理由で傷ついたのか書かれていない。このままでは認否や反論ができないので、高裁に明らかにしてほしいとお願いした」 「しかし、高裁側はこれ以上、何も証拠を出さない雰囲気だ。こんな証拠では、普通の裁判官は判断できないはずなのに、最高裁が終結と言ったのは非常に解せない。こんな漠然とした申し立てと脆弱(ぜいじゃく)な証拠で、戒告処分をしてしまう可能性がある。最高裁として、法治国家としてあり得ないことだ。最高裁が申し立てを却下するのであれば、私は納得
法改正を進めるために賛成意見を水増しして与党に報告し、海外での先行事例も恣意(しい)的に選んで都合のいいところだけ紹介している――。 権利者の許可なくインターネットに上げられたと知りながら漫画や写真、論文などをダウンロードすることを全面的に違法とする著作権法改正を進めようとしている文化庁が、自民党に正確ではない説明をしたと指摘する「検証レポート」が3日、明治大学知的財産法政策研究所のホームページで公表された。 自民党の文部科学部会などは先月こうした説明などをもとに法改正を了承したが、反対意見も根強く出ている。党の最高意思決定機関である総務会は1日の会合で、関係者への説明不足などを理由に異例の了承先送りを決めたばかり。与党に不正確な判断材料を提供していたとの指摘は今後の議論に影響を与えそうだ。 今回の検証は、違法とする行為をもっと絞り込むように緊急声明で求めていた著作権法の専門家らの一部が行
本来、「忖度」とは権力者や上司にだけするものではない 森友学園をめぐる疑惑に関連して、「忖度」という言葉ににわかに注目が集まっている。 『日本国語大辞典』によれば、その意味は「他人の心中やその考えなどを推しはかること」だという。ただ、最近使われている「忖度」は、ただの「他人」ではなく、「権力者」「当局」「上司」などの「心中やその考えなどを推しはかる」との意味合いを持っている。 そのため、当然ながら、現在の政治家、官僚、メディア、企業人は「忖度しました」「忖度させました」などとおいそれとは告白しない。そこで、歴史にさかのぼって忖度の例を探ってみたい。 陸軍幕僚が回想する忖度 太平洋戦争中に、大本営陸軍報道部で雑誌の検閲を担当していた平櫛孝という中堅幕僚がいる。かれによれば、検閲の仕事は、雑誌社の忖度のおかげで、驚くほどに簡単だったという。 「各社のベテランは、軍の考えていること、軍の望むとこ
「正直、こんなに売れるとは思っていなかった」 会議室で応対した社員は、そう話し始めた。 出版社・青林堂はある意味で、今年もっとも注目された出版社ということもできるだろう。 5月に発売された富田安紀子氏のマンガ『日之丸街宣女子』をはじめとした、いわゆる「行動する保守」陣営の論客の書籍、同じ立場に立つ隔月刊論壇誌「ジャパニズム」を発行する同社は、逆の立場からは「ヘイト出版社」というレッテルを貼られて批判されている。 批判の側からは、かつて同社がマンガ雑誌「ガロ」を出版していたことを挙げて、志を失い「ネトウヨ出版社」になったかのごとく非難する。とりわけ「東京新聞」が今年1月10日付特報面に掲載された同社を取材した記事では「昔“ガロ”今“ヘイト本”」という見出しが注目を集め、それ以降「『ガロ』の出版社が……」という論調の批判は繰り返されている。 そもそも、今回の同社への取材の端緒は、19日に同社か
三重県の地元出版社「月兎(げっと)舎」(伊勢市馬瀬町)が県内全域で発行する季刊誌「NAGI 凪」の最新号が完成、県内の書店に並び始めた。創刊19年で「vol・76 2019春」の特集は「町の本屋 なくしてええの?」。インターネットの通信販売の普及で個人経営の書店の閉店が全国的に相次ぐ。そんな現状に地方の雑誌編集者として少しでも抵抗を試みようと「リアルな書店へ行こう」と読者に呼びかける。【尾崎稔裕】 特集で取り上げられている14書店は、「オーナーの趣味や提案が感じられる新刊書店」、「大人が行っても楽しめる子どもの書店」、県内では絶滅危惧種ともいえる「古書店」の3ジャンル。記事にはオーナーや書店員が登場、それぞれ本と書店を愛する熱い思いを語っている。
021 こんばんは。順調にnoteを更新しているということは、「仕事はできないけど、そこそこ生きてはいる」くらいのステータスです。どうぞよろしくお願いします。 さて、このnoteのお題は掲題の件についてである。「正直みっともないからやめてほしい」という人も多かろう。でもいまのところこれしかないのである。そんなわけで、ご興味の向きはよろしくお願い申し上げます。 いったい、出版産業というのはかなり旧態依然とした──しかしこれが一挙に崩壊しない程度にはよくできた──システムで成り立っている。 このあたりは出版流通の本を一冊読めばわかるし、ググっても出てくるので割愛する。 ともあれ、出版業界は順調に右肩下がりを続けていて、この20年ほどで売上が約半分になった。 現在の業界規模は1兆7千億弱と思われるので、実に狭い村であることがわかる。また、このうちだいたい10%ほどが電子書籍の売上であり、さらにそ
スペイン・バルセロナ近くにあるボビラ・マドゥレイ遺跡から見つかった犬の骨(撮影日不明、2月28日提供)。(c)AFP PHOTO / Bobila Madurell Site TEM 【3月1日 AFP】約6000年前、現在のスペイン・バルセロナ(Barcelona)の近くにあった新石器時代の集落では、人と犬との関係が「この世」「あの世」を問わず密接な関係にあった。 この時代に人と犬が、狭い集落の中で一緒に暮らしていたことを示す考古学的証拠は、少なくとも4か所の遺跡から見つかっている。見つかった証拠からは、人と犬とが共に働き、主に穀物と野菜の共通の食べ物を分け合っていたことが見て取れるという。 今回の研究について、スペイン・バルセロナ大学(University of Barcelona)の研究者シルビア・アルビズリ(Silvia Albizuri)氏は、AFPの取材に「この犬たちは新石器時
方言を比べてみると、意外な表現が見つかることも。最近ネット上では、北海道や東北の方言が「やっぱり日本語って面白い」「めっちゃかわいい!」と話題になっています。 投稿者が上げていたのは「犬っこ」や「鍋っこ」など、「名詞に『~っこ』とつける」方言。中には猫を「ねごっこ」、封筒のことを「じょんぶぐろっこ」と呼ぶ“方言と訛りの合わせ技”もあるよう。「もはや原型をとどめていない…」「同じ日本語でもここまで違うものか」と大きな反響を呼んでいました。しかしこの方言は全国共通のものがあるようで「木や草の根を『根っこ』、端のことを『端っこ』と呼ぶのと一緒」「指小辞のひとつじゃないかな?」という指摘が。 「デジタル大辞泉」によると、「指小辞」とは「ある語についてそれよりもさらに小さい意、または親愛の情を表す接尾語」のことだそうです。「初耳だ!」「知らなかった…」などリプライが相次ぎ、ほかにも「東北や北海道で指
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く