ブランドがないと生きにくい? 一昨年、私は20年余り勤めた新聞社を退職した。以来、現在のところ組織には属せずにジャーナリスト活動をしている。「フリーランス」というと、怪しまれることも多い。 取材をお願いする時、「新聞記者でした」「福祉・医療・労働の専門です」と説明し、ニュースサイトに掲載された記事のリンクをする。それを読んでいただければ、どんな取材をして何を伝えたいか、記事がどのぐらいシェアされているかを理解してもらえるが、読んでいただけなかった場合は切ない。 「自分はすごく頑張っている」と思ったところで、「〇〇テレビの記者です」「〇〇編集部の所属です」という一瞬でわかるブランドにはかなわない。 もしくは、「元編集長」「〇〇大の教授」「ベストセラー本を出した」など別のブランドがあれば違うかもしれないなんて思ってしまう。これはどの世界でも同じだろう。〇〇のバックダンサーです。ミシュランで星の