GCの検出器にはFID ,FPDなどがありますが,MSもGCの検出器の1つです。MSを検出器としたガスクロマトグラフ装置のことをGC-MSと呼んでいます。GC-MSは,クロマト分離を行う (1)ガスクロマトグラフ(GC),質量分離を行う(2)質量分析計(MS)という分離手法が異なる2つの装置から構成されます。さらに,周辺には(3)データ処理用PCや(4)オートサンプラなどの試料導入装置があります。 分析したい混合物試料はGCで成分分離され,その各成分は,クロマトグラムと呼ばれるピークの列として出力されます。GC-MSにおけるMSはGCからの出力成分をイオン化し質量分析します。MSはGCの検出器の中でも定性に優れており,定量も可能な検出器です。 ガス状の化合物または気化する化合物 300℃程度以下で気化する(分解しない)化合物 一般的に有機化合物 有機金属も可能(例:CH3HGCl) 分子量