さらに、16年に巻き起こった“お家騒動”も影を落としている。久実氏に対する功労金の支払いや息子・智仁氏の処遇をめぐり、創業家と経営陣が対立。久実氏の妻・三枝子氏が遺骨を持って社長室に乗り込んだことが報じられるなど、世間の注目を集めるには十分過ぎるほどの内紛劇だった。結局、功労金を支払うことにはなったが、未解決の点も残っており、完全決着には至っていない。 お家騒動が露見する前までの売上高は右肩上がりで上昇していたが、騒動が尾を引く17年3月期の売上高は減収となってしまった。消費者のイメージダウンに、少なからず影響したと考えられる。 また、従業員の士気を下げる要因にもなっただろう。それにより、提供する料理の味の低下につながっていないとも限らない。人手を多く必要とする店内調理だからこそ、その振れ幅は大きいといえる。 タブレット端末設置でコスト減をはかる このように、足を引っ張っているのは売りの店