志木市は16日、県南西部の小児救急医療を担ってきた同市立市民病院(同市上宗岡)小児科の入院医療を、4月から休止すると発表した。小児科の常勤医3人はいずれも3月末で退職し、和光市の菅野病院に移り救急医療を続ける意向。後任医師確保の見通しはなく休止は事実上の無期限となる。外来は非常勤医師の手で続けるという。同科の入院患者の8割が市外の小児といい、周辺5市1町は「困惑している」「資金援助をするので入院医療の存続を」と声を上げている。【高木昭午】 志木市民病院の小児科は45病床を持ち、年間延べ約1万2000人の小児患者が入院している。記者会見した長沼明・志木市長によると、同病院の小児科は年間約1億6000万円の赤字といい、市民の患者が少なく「周辺70万人の小児救急を、人口7万人の志木市が引き受けるのはつらい」状態で市が財政負担を続けるのは苦しいと説明した。 財政難を背景に、市側は昨年8月、小児科常