【ニューヨーク=越前谷知子】米マイクロソフト(MS)は4日、共同創業者のビル・ゲイツ氏(58)が会長を退任し、技術アドバイザーに就くと発表した。 ゲイツ氏は1975年、米ハーバード大を中退し、友人とともにマイクロソフトを設立。1980年代に売り出した「ウィンドウズ」シリーズで市場を席巻し、マイクロソフトを世界最大のソフトウエア会社に成長させた。2008年に経営の一線からは退いていたものの、会長職にはとどまっていた。今回取締役には残るが、会長職を退くことで、同社の若返りを進めるものとみられる。 MSは同時に、サトヤ・ナデラ上級副社長(46)が同日付で最高経営責任者(CEO)に昇格する人事も発表した。スマートフォンへの対応などで後れをとる同社だが、経営トップの刷新で巻き返しを狙う。 昨夏、スティーブ・バルマーCEOが退任を表明して以降、後任選びが進められた。これまで米フォード・モーターのアラン