携帯キャリア各社の2014年度7~9月期の決算が出揃った。KDDIが前期に続き、2桁成長を遂げるなど非常に好調だった一方、NTTドコモが大幅な減益で通期業績予想を下方修正。ソフトバンクモバイルも米Sprintの立て直しに時間がかかり、業績予想を下方修正するなど、厳しい内容となった。 またドコモが挽回のための新戦略として、固定通信サービス「ドコモ光」と、固定・携帯通信のセットによる割引を提供すると発表したことも、ライバル各社に波紋を広げているようだ。各社の決算発表内容とそこから見える今後の戦略、課題などについて確認していこう。 業績の下方修正を発表したドコモ、「ドコモ光」で回復なるか 10月31日に決算発表したドコモ。最近の決算では減収減益の下降トレンドが続いているが、2014年度第2四半期の連結業績も、売上高が前年同期比1.2%減の2兆1730億円、営業利益が15.5%減の3996億円の減