Dreamforce2日目の午後のキーノートに、ゲストスピーカーとしてジャーナリストであり作家であるMalcolm Gladwell氏が登場した。 彼のもっとも有名な著作は、ティッピングポイントに関するもの。これについては、手軽に読める文庫の翻訳版も出版されている。 口コミによるヒット商品が生まれる仕組みを、ウィルス感染をもとに分析しているもので、個人的にもかなり興味深いものだった。 で、今回はこのティッピングポイントの話ではなく、著作としては次に出版される本の中身の話。個人の能力をいかにして引き出し、それを世界に役立てるかという話だ。 個人が本来持っている能力を、いまの社会というか世界は阻害している。たとえば、貧しい地域において奨学金で中学、高校に行けるようにしても、ある地域では中学には行ってもその先の高校へは行かなかった。これは、高校がその地域のギャングのたまり場の向こう側にあったから